先発陣に不安を残すパドレス シンダーガードら複数の投手に興味

パドレスはスプリング・トレーニングの開始が目前に迫るなか、ロースターにいくつものクエスチョンマークを残している。5枠のうち3枠しか固まっていない先発ローテーションもその1つだ。先発補強を目指し、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、マイケル・ロレンゼン、エリック・ラウアーらに興味を示していることが報じられているが、地元紙「サンディエゴ・ユニオン=トリビューン」のケビン・エーシー記者によると、ノア・シンダーガードの名前も獲得候補として浮上しているようだ。

パドレスは先発ローテーション入りが当確とされているのがダルビッシュ有とジョー・マスグローブの2本柱と、フアン・ソトとのトレードでヤンキースから獲得したマイケル・キングの3人だけ。4番手以降はキングとともに移籍してきたジョニー・ブリトーとランディ・バスケス、昨季終盤に先発で起用されたペドロ・アビラ、ナックルボーラーのマット・ウォルドロン、元有望株のジェイ・グルームらが争う見込みだが、いずれも決め手に欠けるのが現状だ。関係者によると、パドレスは2人の先発投手を新たに獲得したいと考えているという。

パドレスは昨季の年俸総額が2億5000万ドルを超えていたが、今オフは大幅なペイロール削減を敢行し、現時点で1億5900万ドルにとどまっている。ただし、ぜいたく税のルールに基づく計算では2億1500万ドルとなっており、ぜいたく税の基準額まであと2000万ドルほどしかスペースが残っていない。よって、ブレイク・スネルとの再契約やジョーダン・モンゴメリーの獲得は現実的ではなく、柳、ロレンゼン、ラウアー、シンダーガードのような安価で獲得できる選手が補強ターゲットとして浮上しているというわけだ。

パドレスの補強ポイントは先発投手だけでなく、外野手は右翼のフェルナンド・タティスJr.しかレギュラーが固まっていない状況。メジャー2年間で通算153試合、打率.249、OPS.633のホセ・アゾカーを正中堅手として起用せざるを得ず、左翼に至ってはマイナー契約の招待選手で争う見込みとなっている。予算の制約があるなかで、まだ戦力には多くの穴が残っており、A・J・プレラー編成本部長がシーズン開幕までにどのようにそれらの穴を埋めていくのか、今後の動きが注目される。

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