中居正広×二宮和也、亀梨和也×山下智久……事務所を超えたコラボで期待できる新しいブーム

ここ最近、事務所の垣根を越えたメンバー同士の交流が盛んだ。

2023年12月にINIが出演するラジオ番組『From INI』(TOKYO FM)に、Travis Japanの松倉海斗、松田元太がゲスト出演した。この放送回に出演していたINIの田島将吾と松倉、松田はデビュー前のジュニア時代を共に過ごした世代で、当時放送していた『ザ・少年倶楽部』(NHK総合)ではともにダンスを披露するなど注目を集めるメンバーだった。その後、“松松”として愛されてきた松倉と松田は、Sexy松というユニットを経てTravis Japanに加入。アメリカ留学を経てデビューした。一方の田島は、事務所を離れてからも芸能活動を続け、オーディション番組を経て、現在はINIのメンバーとして活動中だ。両グループともにダンスに力を入れており、2023年3月開催のイベント『F VILLAGE STARTING LIVE! 2023』で共演を果たし、INI公式Xでは3人の写真も投稿され話題となった。ジュニア時代も一緒に踊っていた3人だけに、ダンスが縁を繋いだのも感慨深い。現在はご飯に行く仲だという“たじ松松”。それぞれのグループの魅力をぶつけあいながら、日本のダンスシーンを牽引していくことだろう。

直近では、KAT-TUNの上田竜也のソロライブツアー『MOUSE PEACE 2024~我龍転生~』の東京公演に、かつての後輩である松井湊(IMP.)が見学に訪れた。上田のInstagramでは、「Live終わりに 末っ子ちゃん松井奏も集まり パシャリ この4人で集まるのは久々だぜ!」と“末っ子ちゃん”として松井を紹介し、この日駆けつけたKinKi Kidsの堂本光一、ふぉ~ゆ~の越岡裕貴の『Endless SHOCK』メンバーの集合ショットを公開した。上田は松井が事務所を退所する際には寿司を食べに行ったことをInstagramに投稿していたが、所属事務所は離れても兄弟のような関係は続いているようだ。

また、2月9日にはSixTONESの京本大我が、デザイナーの森田美勇人とXにてスペースを開催した。森田はジュニア時代はLove-tuneというユニットで活動しており、7ORDERを経て現在はデザイナーとして活動している。二人は近況のほか、懐かしの思い出話に花を咲かせるなど、当時の“きょもみゅ”を知るファンに懐かしいひとときをもたらした。

そして来る2月11日には、KAT-TUNの亀梨和也と山下智久がインスタライブを行うことを発表。亀梨と山下は、2005年放送のドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)で共演。それぞれの役名である「修二と彰」としてリリースした主題歌「青春アミーゴ」は、平成を代表するほどのミリオンヒットに。2017年に亀梨主演のドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)で再び共演し、「亀と山P」名義で『背中越しのチャンス』を発表。大人になった二人の共演は注目を集めた。

かつては同じ事務所で切磋琢磨しあった彼らが、いまはそれぞれの場所で活躍している。少し前までは誰もが想像すらしなかった交流だけに、驚きと懐かしさと、新鮮さが同時に襲ってくる不思議な感覚だ。様々な出来事をきっかけに交流の見せ方も変容を遂げ、既成概念にとらわれない新たな企画や作品、ブームが誕生しそうだ。

(文=柚月裕実)

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