遺体の検案、かかりつけ医か輪番制で対応 新体制導入で円滑化 滋賀県警が医師会に感謝状

感謝状を受け取る近江八幡市蒲生郡医師会の頼住一副会長(右)=近江八幡市土田町・近江八幡署

 遺体の検案業務を円滑に行う体制構築に取り組んだとして、滋賀県警近江八幡署はこのほど、滋賀県近江八幡市蒲生郡医師会に感謝状を贈った。

 検案業務はこれまで医師の確保が難しく、限られた医師に負担が集中していたという。同医師会は昨年5月、検案業務は亡くなった人のかかりつけ医が行うこととし、それができない場合は同医師会の医師が輪番制で対応するという新たな体制を導入。医師会内で協力者を募り、現在15人の医師が1カ月につき4人体制で対応している。

 同医師会の頼住一副会長(68)が1月31日に田尾知仁署長から感謝状を受け取った。田尾署長は「先例をつくっていただいた」と謝辞を述べ、頼住医師は「できる限り長く維持できるよう若い先生にも引き継いでいきたい」と話した。

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