世界的がん研究者・吉田博士の素顔に迫る 没後50年で企画展 生誕地の福島県浅川町

吉田博士の写真が並ぶ会場

 福島県浅川町出身の世界的がん研究者・吉田富三博士の没後50年を記念した企画展「写真で見る吉田富三」は3月3日まで、町内の吉田富三記念館で開かれている。町民に寄り添った博士の姿や素顔を伝えている。

 町吉田富三顕彰会、記念館の主催。約170点のパネルを展示している。浅川小に徒歩で向かう姿や町民と和やかに語り合う様子などを収めた写真が並ぶ。

 孫の吉田一哉さん(66)=東京都=は10日に記念館を訪れた。吉田博士が普段着でゴルフの練習をしたり、孫との時間を楽しんだりする写真約50枚を提供した。一哉さんは「さまざまな時代の写真が並んでいる。家族や友人と過ごす祖父の飾らない姿を知ってほしい」と話した。

 開館時間は午前9時30分から午後4時まで。月曜休館。入館料は大人400円、高校生250円、小中学生無料。

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