冬は手編みの帽子や服を地蔵に 東日本大震災から12年11か月の月命日に法要 岩手・陸前高田市

東日本大震災の発生から11日で12年と11か月です。岩手県陸前高田市で月命日に合わせ、震災犠牲者を供養する法要が営まれました。

法要が行われたのは陸前高田市小友町の「小友地蔵尊」です。11日は平泉町から中尊寺金剛院の破石澄元(はせき・ちょうげん)住職が訪れ、地域の住民らとともに震災の津波で犠牲になった人たちへ祈りを捧げました。

(法要に参加した人)
「時間が経つにつれて忘れてしまいそうになって…。同級生も亡くしたし、やはり思い起こして後世にも伝えていかなければと思っています」

法要は毎月11日に行われていて、冬場は地域の人たちが地蔵に手編みの帽子や服を用意し、犠牲者を悼んでいます。岩手県によりますと先月末現在、県内では震災で5145人が犠牲になり、1107人の行方が分かっていません。

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