直家の功績 チョコ供えしのぶ 岡山・宇喜多家菩提寺で法要

祭壇にチョコレートなどを供える参列者

 城下町・岡山の礎を築いた戦国武将・宇喜多直家(1529~81年)の命日(14日)を前に、宇喜多家の菩提(ぼだい)寺・光珍寺(岡山市北区磨屋町)で11日、法要が営まれた。命日がバレンタインデーに当たることから、参列者は祭壇にチョコレートなどを供えて功績をしのんだ。

 本堂で石渡隆純住職(59)らが読経する中、歴史ファンや檀家(だんか)ら約40人が焼香。直家と息子・秀家の肖像の前に持参した菓子を供え、手を合わせた。毎年参列するという女性(75)=同市南区=は「岡山の街が発展していることを伝えた。これからも見守ってほしい」と話した。

 法要後、宇喜多家PR大使を務めるソプラノ歌手雨谷麻世さん=東京=が奉納歌を披露した。

 寺によると、バレンタインチョコの供え物は2009年から始まり、今年は岡山県外からの郵送分を含め約200個が供えられた。

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