一足先に「春の訪れ」バイカオウレン、2週間早く見ごろ 神戸・灘区の六甲高山植物園

開花し、例年より約2週間早く見ごろとなったバイカオウレン=神戸市灘区六甲山町、六甲高山植物園

 暖冬が影響し、六甲高山植物園(神戸市灘区六甲山町)のバイカオウレンが、例年より約2週間早く見ごろを迎えた。同園は「春の訪れ」を一足先に告げた花々を見られるよう、冬季特別開園を予定より早めて開始した。3月10日までの土日祝日に特別開園する。

 バイカオウレンは、梅の花に似たキンポウゲ科の多年草。花の直径は直径1.5センチほどと小さい。「日本植物学の父」と呼ばれ、昭和初期に同園を訪れたことがある植物学者、牧野富太郎博士が生涯愛した花として知られる。

 園では約50平方メートルの斜面に植栽しており、現在は七分咲き。月末にかけて満開になり、山肌を白く染めていくという。園内ではほかにセツブンソウ、フクジュソウ、ヘレボルス・チベタヌスも咲き始めている。

 土日祝日の特別開園は午前10時~午後4時(入園受付は午後3時半まで)。西入り口のみを開門する。大人800円。子ども400円。TEL078.891.1247 (三津山朋彦)

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