電話で助け求めた少女死亡、ガザ 避難中、車に取り残され

ヒンド・ラジャブさん(パレスチナ赤新月社/遺族提供、ロイター=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ赤新月社は10日、パレスチナ自治区ガザで1月にイスラエル軍の攻撃から車で親族らと避難中に電話で助けを求めてきた6歳の少女の遺体が見つかったと発表した。親族が死亡する中で車に取り残された少女の電話の音声を多くのメディアが報道し、安否が心配されていた。救急車で救助に向かった赤新月社メンバー2人も死亡した。

 少女はヒンド・ラジャブさんで、各報道によると1月29日、北部ガザ市から車で親族5人と避難した際に攻撃を受けた。赤新月社に最初に電話したいとこ(15)は殺害されたとみられ、その後ラジャブさんは約3時間、電話で「戦車が隣で動いている」「怖い」などと訴えた。

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