「家賃払うなら家買いましょうよ!」売り文句に乗せられ一戸建てを購入 → 毎月の支払額がヤバいことに!?

結婚したら誰もが一度は夢をみるマイホーム。しかし、安易に手にしてしまうと、後々後悔してしまうかもしれません。今回は筆者の知人Aさんから聞いた体験談をご紹介します。

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アパートから退去命令

結婚当初、アパートで生活していたAさん夫婦。築年数はだいぶ経っていたものの、夫婦2人だけということもあり、何不自由のない生活を送っていました。

そんなアパート生活が2年ほど続いたある日。管理人から1通の書類がAさん夫婦の元に届きました。その内容は「現アパートの老朽化に伴い、単身者用のアパートへの建て替えを行う。1年以内に退去してほしい」とのこと。

つまりAさん夫婦は、アパートから早めに退去せざるを得なくなってしまったのです。

巧みなセールストークに乗せられて

Aさん夫婦は、近いうちに子供が欲しいと望んでいました。夫は将来のために早くマイホームを持ちたいという考えでしたが、Aさんには金銭的な不安があったので、持ち家を買うかアパートに引っ越すか悩んでいました。

そんなとき、近くの住宅展示場で住宅フェアが行われるというので、夫の誘いから軽い気持ちで行ってみることに。しかし、Aさん夫婦はそこのとある家に一目ぼれ。すぐさまその住宅メーカーのブースに足を運び、相談を始めたのです。

夫「こんな家、俺たちには無理っすよね……」

営業「いいえ。 今までの家賃で新築に住めますよ!」

Aさん「えっ!? 本当ですか?」

営業「いつまでも家賃にお金を払い続けるなんてもったいないですよ。お子さんを授かる前の今がチャンスですよ!」

こんな感じで、セールストークにまんまと乗せられたAさん夫婦。なんとマイホームの購入をその場で決意してしまったのです。もちろん頭金0の35年ローンで……。

持ち家ってこんなにお金がかかるの!?

しかし、ハッピーだったのはほんのひと時だけでした。実際に生活が始まると、固定資産税や火災保険料の高額っぷりに驚くことに。

しかも、言われるがままに、太陽光発電や床暖房などの高額オプションも付けたので、当初の予算も大幅にオーバー。気がつけば住居費は、アパート時代と比べて倍近くになってしまったのです。

無駄に豪華な家で、ひたすらローン返済に追われる日々。新築購入から5年ほど経ったAさんは、「これがあと30年以上も続くと思うと正直ツラすぎる。生まれた子供にもこれからお金がかかるのにどうしよう……」と頭を悩ませています。

マイホームは一生で一番大きな買い物のひとつ。後悔しないためにも、よくお金について学んでから購入を検討した方がよいかもしれませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる

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