小田原で大学生らが「みかんもなか」 和洋折衷、新たな特産目指す 耕作放棄地再生した畑で収穫

「みかんこめこもなか」を企画した関東学院大学の学生ら=小田原駅前の市民交流センターUMECO

 神奈川県小田原市内の耕作放棄地で地域のお年寄りが収穫したミカンなどを材料に使った「みかんこめこもなか」を関東学院大学の学生が企画し誕生した。地元和菓子店や米穀店、高齢者ボランティアが協力し、11日には試作品が関係者にお披露目された。学生らはあんの代わりにホワイトチョコレートを使った和洋折衷の逸品を小田原の新しい特産品として本格販売を目指している。

 同大は2021年度にも小田原産みかんと米粉を使ったどら焼きを和菓子店「うめぞの」(同市栢山)と開発し、ふるさと納税の返礼品にも加えられた。ただ大々的に売り出すには1週間の保存期間は短いため、第2弾として日持ちするもなかを考案した。

 みかんは高齢者ボランティアが集まる「シニアネットワークおだわら&あしがら(SNOA)」が2016年に耕作放棄地を再生した畑から収穫。同大人間共生学部の二宮咲子准教授のゼミに所属する3、4年生5人が1年かけ農作業を手伝い、うめぞのとの打ち合わせも重ねて試作品の完成にこぎ着けた。

© 株式会社神奈川新聞社