グアテマラ大統領「台湾と断交する用意はない」―中国メディア

9日、観察者網は、1月に就任したグアテマラの大統領が台湾との断交を考えていないとコメントしたことを報じた。

2024年2月9日、観察者網は、1月に就任したグアテマラの大統領が台湾との断交を考えていないとコメントしたことを報じた。

記事は、グアテマラのベルナルド・アレバロ大統領が8日、中国本土とのより緊密な経済関係を求めつつも、台湾との外交関係を断絶して中国本土と国交を結ぶつもりはないとの考えを示したことを紹介。同国は12カ国まで減った台湾と外交関係を保っている国の中で最も人口が多いと伝えた。

また、同大統領は先月15日に宣誓式を行って就任したばかりであり、現地ではびこっている汚職の撲滅とともに中国本土との関係発展を公約として掲げていると説明。台湾問題に対する態度を言明したのは就任以降では今回が初めてだったとしている。

さらに、同国のマルティネス外相が5日に「われわれは台湾と現在の水準での協力を継続する。ただ、われわれは中国本土のパワーを無視することもできないと大統領は指摘している。台湾や米国に対する待ち伏せ攻撃だとみなされたくないので、この件についてメディアを通じて意思表明した」とコメントしたことを紹介。これに対して中国外交部の王文

斌(ワン・ウエンビン)報道官が6日「世界に中国は一つのみであり、台湾は中国の不可分な一部である。一つの中国の原則は、国際社会の共通認識であり、中国とグアテマラを含むあらゆる国と協力を行う上での根本的な前提、政治的な基礎だ」との姿勢を改めて示したことを伝えた。

記事は、中国税関総署のデータとして、22年の中国本土と同国との貿易額が49億4000万ドル(約7400億円)で、中国からの輸出が43億7000万ドル(約6500億円)、中国への輸入が5億7000万ドル(約850億円)だったと紹介。中国からは主に石油化学、紡績、機械設備、金属製品などを輸出し、果物や砂糖を輸入しているとした。(翻訳・編集/川尻)

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