ももクロ[イベントレポート]“白”をテーマにアイドルの初心を思い出す企画で盛り上がった<バレイベ>裏公演

ももクロ[イベントレポート]“白”をテーマにアイドルの初心を思い出す企画で盛り上がった<バレイベ>裏公演

ももいろクローバーZが、2月10日(土)&11日(日)の2日間、横浜アリーナにてニッポン放送の人気ラジオ番組『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo』の番組イベント<ニッポン放送 ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo 〜バレンタイン DE NIGHT だぁ〜Z!2024>(以下、バレイベ)を開催。

10日の<裏>公演は“白”をテーマに、デビュー当時からももクロを知る佐久間宣行をゲストに迎えて、アイドルの初心を思い出す企画で大盛り上がり。11日の<表>公演は“黒”をテーマに、人気企画「スナック愛輪」が復活するなど、バレイベらしい趣向を凝らした企画でリスナーを熱狂させた。

本記事では、10日の<裏>公演のオフィシャルレポートをお届けする。

撮影:笹森健一

今年で12回目を迎えた<バレイベ>。裏公演のテーマは“白”で、それから連想される“無邪気”や“純粋”といったイメージで披露する楽曲が選曲された。それに合わせて、今回の4人の衣装はメンバーカラーがワンポイントに入った白銀のフワフワのワンピース。そんな“無垢”な姿で、初心に帰るようにメジャーデビューシングル「行くぜ っ!怪盗少女 -ZZ ver.-」、「CONTRADICTION」を披露した。

なお、今回の<バレイベ>は2020年以来、4年ぶりの声出し解禁ということで、会場には4年分我慢したモモノフたちのコールや歓声が響き渡った。集まったリスナーだけではなく、配信で観ているリスナーにも“最高のバレンタインにしましょう!”と呼びかけ、コールが楽しい「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」「笑一笑 〜シャオイーシャオ!〜」を元気いっぱい歌い、リスナーは推しカラーのペンライトを振って盛り上がった。

ここで、毎年<バレイベ>の進行役を務める垣花正アナウンサーが登場。メンバーに“白のイメージは?”と質問すると、“肉まん”や“豆腐”など4人らしく食べ物の名前しか出てこない。そのほか“ピュア”というイメージも出て来て、垣花アナから“今でもピュアだと思いますか?”と言われ、4人は“当たり前ですよ!”“今でもピュアですよ!”と言い張る。

それは本当なのか確認するため、4人がデビュー当時からお世話になっているテレビプロデューサーの佐久間宣行がゲスト出演。ももクロと佐久間が出会ったのは、2011年の『ゴッドタン』。その頃の写真がスクリーンに映し出されると、ももクロの4人は12年前の自分を見て“髪型やばい!”“若い!”と大騒ぎする。

『ゴッドタン』に出演することを“戦場に行く気持ちだった”と語る玉井。しかし、結果的にももクロの出演は大成功。佐久間が“面白過ぎて2週連続やった”と言うほどで、この『ゴッドタン』をきっかけにももクロのファンも増えたと振り返るメンバーたち。佐久間のもとには各局から問い合わせがあり、そのあとからももクロはいろいろな番組に呼ばれるようになったという秘話が明かされた。

ほかにも佐久間制作の番組『ウレロ☆未確認少女』や『あちこちオードリー』にも出演した際の貴重なトークがくり広げられた。そんな佐久間と一緒に、「初心を忘れるな! 全力アイドルチェック」というゲーム企画を行なうことに。

まず大縄跳びを行なうこととなったのだが、百田、高城、玉井はスムーズに縄に入れたものの、運動が壊滅的に苦手な佐々木がなかなか入れない。結局、1回も飛べないという結果に終わる。

さらに、5枚のうち“手抜きアイドル”のカードを引くと罰ゲームを受けなければならない企画では、高城が罰ゲーム対象に。平成の一発ギャグ“にしおかぁ〜、すみこだよぉ〜”“ゴッホより普通にラッセンが好き”を全力で披露した。

続いては、4人それぞれのソロライブへ。玉井が披露した「泣くな向日葵」は、2023年に12ヵ月連続ソロ曲を配信した玉井のソロプロジェクト『SHIORI TAMAI 12 Colors』第6弾。コアラモード.と初タッグを組み、“限られた季節(時間)の中で夢に向かい咲く向日葵”をテーマに、力強くも疾走感のある楽曲となっている。イベント初披露曲ということで、玉井は“タオルを振ってください!”と盛り上がり方をレクチャー。

続いて、高城は「Tail wind」を歌いながらステージの外周を回って、リスナー全員に笑顔を届ける。そして、佐々木は「だって あーりんなんだもーん☆」でキュートな歌声&セクシーなパフォーマンスを披露。

最後に、百田は「ukiukihuman!」でリスナーも巻き込んでダンスを見せた。さらに玉井、高城、佐々木もステージに登場して一緒に踊るなど、会場を大いに沸かせた。

続いては、<バレイベ>恒例のラジオドラマのコーナー。タイトルは「白いカセットテープ」。今年デビュー16年目へと突入するももクロメンバーが過去のグッズや資料を片付けていると、白いカセットテープを発見。聴いてみると、中には2010年に収録されたももクロの音声が入っていた。

“15年続くアイドルはいない”“代々木体育館でコンサートがしたい”“できたら泣く”などの会話が入っていて、“泣かないでしょ! 泣いたらアイス奢る”と言っていた百田。実際、昨年国立代々木競技場 第一体育館で行なった<代々木無限大記念日 ももいろクローバーZ 15th Anniversary>で大号泣しており、その約束を思い出したメンバーにアイスをご馳走する……というストーリーになっていた。

カセットに収録された声は、なんと昔の4人の音声をAIに学習させて生成したもの。今回のドラマのために特別に専門のスタッフが作業したもので、4人は“すごいね!”“夏菜子ちゃんはそのままだった”と驚きをあらわにしていた。

イベントもいよいよラストスパート。再びライブパートとなり、また違った白を基調とした衣装でステージに登場した4人を、リスナーは大歓声で迎え入れる。

そして<バレイベ>初披露となる「白い風」でしっとりとした歌声を会場に響かせた。と思えば、雰囲気をガラリと変えて「ピンキージョーンズ -ZZ ver.-」「Chai Maxx」「走れ! -ZZ ver.-」と盛り上げ曲が続き、会場を揺らす。さらに「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」「ツヨクツヨク」と長く歌い続けている懐かしいセットリストをお届けした。

アンコール曲は、太田胃散「太田漢方胃腸薬II」TV-CMタイアップソングで、昨年リリースしたばかりの「誓い未来」。未来へ一歩踏み出すようなパフォーマンスが特徴のこの曲が、裏公演ラストの楽曲となった。

最後に、百田が“今年も<バレイベ>でみなさんと一緒に過ごせてとても嬉しかったです。白と黒がテーマということで、明日はまたガラッと雰囲気が変わります。今日の想い出を持って帰って、明日もまた楽しんでください!”とリスナーに向かってメッセージ。表公演への期待を煽り、裏公演の幕を下ろした。

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