元関脇・逸ノ城、涙の断髪式 昨年5月引退、今後は未定

断髪式で、高校時代の恩師、石浦外喜義氏に止めばさみを入れられる大相撲の元逸ノ城の三浦駿氏(右手前)=11日、東京都内

 昨年5月に現役引退した大相撲の元関脇逸ノ城の三浦駿氏(30)=モンゴル出身=の断髪式が11日、東京都内のホテルで開かれ、同じモンゴル出身の音羽山親方(元横綱鶴竜)や大関霧島ら420人ほどがはさみを入れた。2021年9月に日本国籍を取得したが、親方などとして角界には残らなかった。今後は未定という。

 鳥取城北高時代の恩師、石浦外喜義氏の止めばさみで大銀杏に別れを告げると大粒の涙を流した。「大勢の前で断髪式をできて良かった。今までの思い出などをいろいろ考え、我慢できなかった」と言葉を絞り出した。

 逸ノ城は湊部屋に入門し、14年初場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。

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