ももクロ[イベントレポート]大人なライブ&企画で熱狂を生んだ<バレイベ>表公演

ももクロ[イベントレポート]大人なライブ&企画で熱狂を生んだ<バレイベ>表公演

ももいろクローバーZが、2月10日(土)&11日(日)の2日間、横浜アリーナにてニッポン放送の人気ラジオ番組『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo』の番組イベント<ニッポン放送 ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo 〜バレンタイン DE NIGHT だぁ〜Z!2024>(以下、バレイベ)を開催。

10日の<裏>公演は“白”をテーマに、デビュー当時からももクロを知る佐久間宣行をゲストに迎えて、アイドルの初心を思い出す企画で大盛り上がり。11日の<表>公演は“黒”をテーマに、人気企画「スナック愛輪」が復活するなど、バレイベらしい趣向を凝らした企画でリスナーを熱狂させた。

本記事では、11日の<表>公演のオフィシャルレポートをお届けする。

撮影:笹森健一

2日目、表公演のテーマは“黒”。前日とは打って変わって、大人の雰囲気を漂わせる“大人なライブ&企画”をくり広げた。

シックな黒の衣装に身を包んだももクロの4人がステージに颯爽と登場すると、会場からは大歓声が上がった。ロックナンバー「Nightmare Before Catharsis」で表公演をスタートさせ、力強いボーカルを会場に響かせた4人は、さらにラップを中心に構成されたポップチューン「The Diamond Four」を披露。

お馴染みのメンバー自己紹介で会場とコール&レスポンスをしたあと、布袋寅泰のクールなギターが鳴り響く応援歌「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」、東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大投手の2023年シーズン登場曲「Re:volution」を歌唱し、初日のキュートでピュアなステージとは異なる、シャープでエネルギッシュなパフォーマンスを魅せた。

ここで、表公演の進行役としてお馴染み、“ごぼう”こと吉田尚記アナウンサーが登場。“黒といえばイメージされるのが、大人、夜、ネオン街ということで……今回は「スナック愛輪」をお送りしたいと思います!”と発表すると、同企画の復活を望んでいたリスナーから大歓声が上がる。

2022年の<バレイベ>でスタートし大好評を博した同企画も今回が3回目。

ステージ中央にはカラオケセット、右手にはバーカウンターまで設置され、まるで本当にスナックにいるような世界を横浜アリーナのステージ上に再現。佐々木がママ、玉井がチーママを務め、これまでドランクドラゴンやミッツ・マングローブ、大友康平など豪華ゲストを招いて楽しいトークを展開してきた。

今回も、常連の鈴木拓が登場。“ももクロと絡むと、相方(塚地武雅)が怒るんだよ〜”、“相方が人生を諦めてお墓を買ったんだよ”などの悩みを佐々木と玉井に打ち明けた。

その後ろで、飾られている絵画の絵が動いてリスナーがザワザワする場面も。実はこの「スナック愛輪」を実施中に、“百田と高城は裏で珈琲でも飲んでいるのでは?”と噂されており、2人はそれを払拭すべく絵画の中の人物役を務めることとなったのだ。

2人は、鈴木拓にリクエストされて「淋しい熱帯魚」(Wink)をデュエットする佐々木と玉井の後ろで、パフォーマンスにも参加。

さらに、もう1人のゲスト・鈴木杏樹も登場。佐々木&玉井の大先輩にあたる鈴木杏樹。佐々木&玉井の方が、お客役である鈴木杏樹に興味津々で、彼女の悩みを聞くよりも、“好きなお酒は?”“女性らしい仕草とは?”“杏樹さんが思う大人の女性とは?”など質問攻めに。それに対して鈴木杏樹は、かつてさだまさしや松任谷由実に教わったという女性らしい仕草を2人に伝授した。

そんな3人は、「年下の男の子」(キャンディーズ)を一緒に歌唱。さらに百田&高城も加わって、ももクロ&鈴木杏樹で「ら・ら・ら」(大黒摩季)もコラボレーションし、この日しか観られないスペシャルステージをくり広げた。

鈴木杏樹は、80年代のジャパニーズポップスをダンスミュージックに再構築したネット発の音楽ジャンル“フューチャーファンク”のプロデューサー兼DJ、Night Tempoのアルバム『Neo Standard』に収録されている「Live Once (feat. Anju Suzuki)」も披露。この曲のためだけにNight Tempoもサプライズ登場し、会場を一気に“昭和グルーヴ”で包み込んだ。

そこから一気に雰囲気を変えて、ももクロ4人それぞれのソロライブへ。高城は横浜魅力発信タイアップソング「レニー来航!!」、百田は妖艶なダンスナンバー「Doubt」、玉井は自身が作詞を行なった「Sepia」、佐々木はクールな女泥棒の姿を描いた楽曲「Lady Cat」と、前日から選曲を変えてソロでしか表現できない世界観でリスナーを魅了した。

そして、毎年恒例の企画コーナー「バレンタインチョコ争奪ゲーム」のあとは、ついに<バレイベ>を締めくくる最後のライブコーナーへと突入。

ブラック・サバスのオマージュが込められた、高城の咳払いをきっかけに始まる「黒い週末」をはじめ、「CONTRADICTION」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」「労働讃歌」「オレンジノート」でロックな歌声と力強いパフォーマンスを見せつけた。

アンコールは「走れ! -ZZ ver.-」と、前日の裏公演のラストも飾った「誓い未来」。4年ぶりの声出し解禁となり、最初から最後まで熱気と歓声に包まれた今年の<バレイベ>。裏は“白”、表は“黒”とそれぞれまったく違った色のももクロの魅力を見せつけたイベントは、大盛り上がりのまま幕を閉じた。

終演後には、次回の<バレイベ>が、2025年2月8日(土)・9日(日)の2日間にわたって横浜アリーナにて開催されることを発表。

なお、この日のバレイベ<表>公演は、2月12日(月)18:59まで配信チケットを購入可能。見逃し配信は2月12日(月)23:59まで。詳しくはニッポン放送のイベントホームページにて。

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