震災で妻を失った散骨業を営む男 一人娘との心の亀裂 ある遺骨をめぐる父と娘の物語 「水平線」予告

2024年3月1日より全国順次公開される、ピエール瀧の主演最新作「水平線」の、本予告が公開された。

本予告は、震災で妻を失い個人で散骨業を営む井口真吾の元に持ち込まれた、通り魔殺人事件の犯人の遺骨をめぐり、真吾に執拗(しつよう)に迫るジャーナリスト、一緒に暮らす一人娘である奈生との心の亀裂と、波紋が広がっていく様子が映し出されている。「死んだら終わり、ただの骨だ」と、他者の骨を弔いながら自己と向き合う父親。「ほんのひとかけらだけでも母の骨が欲しい」と願う娘。大切な人の突然の不在にとまどい、埋めようのないさみしさを抱える親子の複雑な心境が描き出されている。

「水平線」は、福島県のとある港町を舞台に、大切な人ときちんとお別れできないまま、立ち止まってしまった親子の物語。ピエール瀧が、震災で妻を失い心に傷を抱えたまま、高齢者や生活困窮者を相手に散骨業を営む主人公・井口真吾役を演じる。真吾の一人娘で水産加工工場で働く奈生役には、「青葉家のテーブル」などの栗林藍希。ほかに、足立智充、内田慈、押田岳、円井わん、渡辺哲らが共演する。監督を務めるのは俳優としても活躍する小林且弥。初の監督作品となる。

【作品情報】
水平線
2024年3月1日(金)テアトル新宿、UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開
配給:マジックアワー
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