【カンボジア】23年末の融資残高、4.8%増[金融]

カンボジア国立銀行(中央銀行)によると、商業銀行など金融機関による融資残高は2023年末時点で前年同期比4.8%増の237兆2,000億リエル(約8兆6,900億円)だった。成長率は過去20年で最も低かった。預金残高は同13.1%増だった。クメール・タイムズ(電子版)が1月31日伝えた

業種別の融資額は、不動産向けが16.9%、建設が13.9%、卸売りが4.8%、ホテル・飲食業が0.6%、それぞれ増加した。住宅ローンは6.4%増加した。

不良債権(NPL)比率は銀行が5.4%、マイクロファイナンス(小口金融)機関が6.7%で、中銀は「制御可能な範囲」とコメントしている。

中銀のチア・セレイ総裁は、融資の拡大は製造業や農業の成長に重要な役割を果たしていると述べた。

中銀によると、金融機関の23年末時点の総資産は前年同期比8.6%増の843億米ドル(約12兆5,900億円)。預金口座数は1,890万件だった。カンボジアで営業する金融機関は商銀58行、特殊銀行9行、小口金融機関87社となっている。

© 株式会社NNA