鹿沼で消防フェスティバル なりきり体験で煙の迷路やロープ渡り 署員の素早い動きに盛り上がり

消防フェスティバルで披露されたはしご車による訓練

 【鹿沼】消防や防災について学べるイベント「市消防フェスティバル」が11日、上殿町の市消防本部で開かれた。親子連れなど約3800人(同本部発表)は消防隊員のなりきり体験や隊員の活動見学などを通し、消防署や消防団の世界に触れた。

 同フェスは消防への理解促進や消防団員の確保を目的に市消防本部と市消防団が主催し、今年で2回目。署員による訓練披露では、「ファイヤーファイティングショー」として高さ36メートルに伸びるはしご車を使った放水などを実施。水平に張られたロープを渡って建物に入り、要救助者を救出する「ロープブリッジ救出」では、素早い動きに歓声が上がった。 

 訓練棟を使った煙の迷路やロープ渡り、消防車乗車などの体験コーナーは長蛇の列に。タレントのダニエル・カールさんによる講演「防火・防災がんばっぺ」にも人の輪ができた。

 家族で来場した口粟野、団体職員畠山倫和(はたけやまともかず)さん(45)は「1歳の孫は消防車が好きなので、乗れてとても喜んでいた。消防の活動もいろいろ見られて自分も楽しめた」と話した。

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