メッツ新加入・藤浪晋太郎は「大きな利益をもたらす」と地元メディアが期待! 常時160キロ超えの“剛球”はチームの絶対的守護神に匹敵!?

日本人最速右腕に大きな期待が寄せられている。

ボルティモア・オリオールズからフリーエージェント(FA)となっていた藤浪晋太郎が2月2日、ニューヨーク・メッツと単年契約に合意した。年俸335万ドル(約5億円)、85万ドル(約1億3000万円)の出来高が設定。メジャーのキャンプイン直前が迫っていたなか、最後の最後で去就がついに決着した。

藤浪には地元メディアから熱い視線が注がれている。メッツのあらゆる情報を配信している『Metsmerized Online』は「ブルペン陣強化のため、救援右腕シンタロウ・フジナミと左腕ジェイク・ディークマン(レイズからFA)の加入は、とても期待ができる」と2人の入団を歓迎している。

特に藤浪については、最速102.6マイル(約165キロ)の速球に注目。「リリーバーとしてオリオールズに移籍したことで、この右腕の状況は少し良くなった。防御率は4.85とかなり高いままだったが、2試合でセーブを記録。29.2イニングを投げて32個の三振を奪った」と中継ぎとしての適性を高く評価。「フジナミはメジャー2年目を迎え、4月には30歳になる。ジェレミー・ヘフナー投手コーチのもとで、彼は成長する余地が十分にある」と、その能力に太鼓判を押す。
さらに同メディアは、チームの弱点として絶対的守護神であるエドウィン・ディアスを除き、「メッツ投手陣は100マイル(約160キロ)をコンスタントに出す投手はいない」と指摘。逆に藤浪は「(昨季)100マイル超えのボールを136球も投げた」と心強いデータを強調。メジャー最強クローザーを引き合いに出しながら、「フジナミは大きな利益をもたらす一手になるかもしれない。実際に彼は、その可能性を秘めている」と言及。通算205セーブを誇る守護神のポテンシャルと、日本人右腕は引けを取らないと評している。

昨季はナ・リーグ東地区4位に低迷したメッツ。なかなか結果を残せずにいる「金満球団」を、藤浪はその剛腕で救うことはできるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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