福井県に2カ月間滞在して見つけた“福井らしさ” 観光ガイド「dデザイントラベル」福井号完成、3月8日から全国販売

福井ならではの魅力を紹介している「dデザイントラベル」福井号

 デザインの視点から「その土地らしさ」を伝える観光ガイド本「dデザイントラベル」の福井号が完成した。観光地や飲食店をカテゴリーごとに紹介するなど、“福井らしさ”が詰まっており、3月8日から全国の書店などで販売する。

 dデザイントラベルは、47都道府県で1冊ずつの発刊を目指すプロジェクト。生活用品の商品企画、販売などを手がけるディアンドデパートメント(本社東京)が2009年から発行し、福井号は全国33冊目。

 ▽観光▽飲食▽買い物▽喫茶▽宿泊▽人物-に分けて、県内の観光地や隠れた名店、各地のキーマンなどを、編集者が取材で感じた気付きや感動とともに紹介している。

 編集部による取材日記や、産業観光イベント「RENEW」の歩みを振り返る特集記事など、読み物も多彩。編集者お薦めの土産物、油揚げやへしこなどの特産品を写真で紹介するコーナーもある。

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 編集者たちはその土地らしさなど、取材対象の選定基準を踏まえ、昨年7月から約2カ月間県内に滞在して取材した。神藤秀人編集長(43)=東京=は「福井らしさの指標となる1冊として、福井県民はもちろん、新たに福井で暮らす人や観光客に手に取ってもらいたい」と話している。

 福井号の完成と出版を記念し10日、南越前町古木でイベントが開かれ、関係者約50人が参加した。神藤編集者らが取材を振り返るトークショーや、交流会などが行われた。

 1冊3190円(税込み)。全192ページで、B5変形判。同社ウェブサイトで購入予約を受け付けている。

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