ハーランドとデ・ブライネの黄金コンビがついに復活!10連勝のマンCを英国人記者はどう見る?「ますます手がつけられなくなる」【現地発】

2月10日、エティハドスタジアムで開催されたプレミアリーグ第24節の王者マンチェスター・シティ対エバートンを取材した。

シティは現在、公式戦9連勝中。前節のブレントフォード戦では、フィル・フォデンのハットトリックで3-1の勝利を収めた。

そのブレントフォード戦でジョゼップ・グアルディオラのチームは、怪我から復帰したアーリング・ハーランドとケビン・デ・ブライネのキーマン2人が久しぶりに揃って先発。しかしエバートン戦では、ハーランドがスタメン出場したものの、デ・ブライネはベンチスタートなった。

これまでシティの攻撃の中心を担ってきた2人。デ・ブライネは開幕戦での怪我の影響で以降は長期離脱を強いられ、ハーランドは昨年末から欠場していた。今季、2人が揃って出場した試合はほとんどなかったが、チームはリーグ戦でリバプールに次いで2位につけている。

プレミアリーグのベストプレーヤー2人を失ってもなお、世界一タフなリーグでタイトルに争いができるチームが他にあるだろうか。

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今回のエバートン戦では、前半はかなり引き締まった展開で、スコアレスで終わったが、いつも通りシティが主導権を握って試合を進めていた。

そして57分にデ・ブライネがマテウス・ヌネスに代わってピッチに登場。彼がピッチに立ったことで、シティの選手たちやスタジアムのファンまでもが新たな自信を得たようだった。

すると71分にCKからハーランドがついに均衡を破り、シティが先制に成功する。さらに85分にもハーランドがゴールを決めたが、その追加点を絶妙なスルーパスでお膳立てしたのは、デ・ブライネだった。2-0で快勝したシティは公式戦10連勝を飾った。

ついに黄金のコンビが復活したシティ。ここからリーグ終盤にかけて、さらに手のつけられないチームになりそうだ。

文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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