浮いているボールはパレット選びが自由!ラフでの見極めのポイントとは!?【スピンを操るThe Approach Palette/伊澤秀憲】

ラフでの見極めのポイント

浮いているボールはパレット選びが自由!

ラフでボールが浮いている状況なら、ヘッドを上からでも下からでも入れてボールに当てて打ち出すことができます。しかし、ボールがラフの中で沈んでいてボールの下にスペースがないと、芝の抵抗を受けてヘッドの抜けが悪くなりボールを思うように打ち出せなくなります。

その抵抗がどの程度あって打球にどのように影響するかは、ラフの芝の種類、密度や長さ、季節による違い、水滴が多くあるかどうかなどで変わってきます。パレットの各要素をいろいろと変え、それぞれ結果を確認し、データを蓄積しておくことが最良の対応策になると思います。

芝の抵抗の大きさを確認するのがポイント!

ボールの沈み具合に応じ、ヘッドの入れ方と抵抗の大きさを天秤にかけて、パレットの組み合わせを決める。ボールから少し離れたラフで素振りをして抵抗の大きさを確かめておくといい。

【CHECK!】ボールが動かないように注意しなければならない

ボールが地面から浮いているのか沈んでいるのかを調べる際、ボールが動いてしまうと罰打が課されるので注意しなければならない。動いてしまった場合は元の場所に戻す。

ボールの見え方よりも芝の中の状態を見極める

「上から入れるか、下から入れるか」を決める要素は、葉先からの沈み具合(ボールがどのくらい見えているか)よりも、ラフの中で地表から浮いているかどうかのほうが重要だ。

下に空間がない場合は上から入れるしかない

ラフから脱出するには上に向かって打ち出す必要がある。ヘッドを下から当てるほうが簡単だが、ボールの下に空間がなければ不可能。その場合はヘッドを上から入れてロフトで上げる方法を選ぶ。

出典:『スピンを操る The Approach Palette』著/伊澤秀憲

【著者情報】
●伊澤秀憲
二度の賞金王、伊澤利光を叔父にもち、インストラクターの祖父・利夫さんより2歳から英才教育を受けてきた。同年代の石川遼プロとは親交が深く、技術的なアドバイスを送るなど、その卓越した指導法でも注目を集める。特に”アプローチの神”とされるショートゲームについては多くのツアープロから支持を集めている。アンダーパー所属。

【書誌情報】
『スピンを操る The Approach Palette』
著者:伊澤秀憲

【購入者限定!伊澤秀憲アプローチドリルスイング動画付き】著者は世界で活躍し、国内ツアーで2度の賞金王にもなったプロゴルファー伊澤利光氏の甥。その伊澤プロを育てた氏の祖父・利夫さんから2歳よりゴルフの指導を受け、ゴルフ漬けとも言える日々を送る。ジュニア時代より各大会で好成績を残し、日本ゴルフ史上初めてマスターズを制した松山英樹プロや国内ツアー最年少記録を持つ石川遼プロなど同世代としのぎを削る。その中で氏のアプローチ技術は石川遼プロを始め多くのプロから神業と称され、現在ではゴルフ界で最も注目を集める若手プロの一人となっている。本書ではそんな氏の代名詞とも言えるアプローチに特化し、セオリーとされる打ち方やスタンス、グリップなどに対して、時に真逆の考えを取り入れた氏が導き出した新たなアプローチ概念を詰め込んだアプローチ指南書となる。実際、プロでもスコアを崩す要因の一つがアプローチと言われ、アプローチは奥が深いわりに、使用頻度や技術レベルが高いのが特徴である。だからこそ、本書ではそんなアプローチの深さ、面白さをより多くの方に知っていただき、アマチュアでも実際に活用できる考えや目安、テクニックを掲載し、アプローチをより身近に、より楽しめる一冊となっている。

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