田中麗奈「おミネは、今まで経験してきた悲しみや、戦争の時代によって犠牲になったものなどさまざまな想いを含んだ女性」『ブギウギ』

By TV LIFE

『ブギウギ』田中麗奈 ©NHK

趣里がヒロインを務める連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合 毎週月曜~土曜 午前8時~8時15分ほか)より、おミネ役・田中麗奈のコメントが到着した。

連続テレビ小説第109作『ブギウギ』は、戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルとしたヒロイン・福来スズ子(花田鈴子/趣里)を主人公に、足立紳が描くオリジナル作品。ブギウギは陽気で踊り出したくなるような音楽リズムの一種で、“ブギウギのように多くの人を明るく元気にしたい”という思いが込められている。

田中が演じるおミネは、有楽町界隈を取り仕切っている“夜の女”で通称「ラクチョウのおミネ」。ある雑誌記事を見て、スズ子の楽屋に乗り込んでくる。

田中麗奈 コメント

『ブギウギ』田中麗奈 ©NHK

◆ご自身が演じる役の印象は?

最初に役の説明を聞いた時は、立体的におミネというキャラクターを捉えきれていなかったのですが、台本を読んでおミネのせりふや人柄を理解して、「すごく面白い役だなぁ」と思いました。「面白い」というのは「楽しい」というだけではなく、深みのある、人間としての面白さがある人だということです。初登場のシーンで、楽屋に乗り込んでいくところ、自分の意見をしっかり言うところなどがとても印象的で、おミネは、今まで経験してきた悲しみや、戦争の時代によって犠牲になったものなどさまざまな想いを含んだ女性なんだと思いました。

◆ご自身の役を演じるにあたって意識したことや、ここを見てほしいということは?

この時代を生きた方々は、私がいままで経験してきたことでは補えないような人生を送ってきた方ばかりなので、自分との共通点などはあえて考えませんでした。そういった意味でもおミネは難しい役ですが、背景となるエピソードに苦労やつらいこと、抱えているものが多いと、それらを受け止めて演じる分やりがいがありますね。スズ子は数々の苦しみや悲しみを明るさに変えて歌で表現していく一方で、おミネはガード下で夜の女としての生き方を選びました。スズ子が太陽とすれば、その光が強ければ強いほど影も大きくなります。そんな光と影のような2人の関係性について見守っていただければと思います。

『ブギウギ』 ©NHK

◆ヒロイン・スズ子を演じる趣里さんの印象はいかがですか?

趣里さんと共演するのは初めてですが、本当にいろいろな魅力を持っていらっしゃる方だと思います。私は視聴者として『ブギウギ』を見ている時間が長かったので、スズ子が名シーンを重ねていく姿が、本当に印象的でした。特に、「大空の弟」のときは、テレビの前で正座して「私はなんて伝説を目にしているんだろう!」と思いながら見ていました。弟の死だけでなく、戦争による世の中の悲痛な悲しみや怒りのようなものを、すべて表現されていて本当にすごいと思いました。そういった思いがあったので、初めて趣里さんと対面したときは、やっと一緒にお芝居ができるんだと、とてもうれしく思いました。

◆放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

おミネが出てきて、また新しいスズ子の表情が見られると思います。スズ子とおミネの2人の関係性から見えてくるものがあると思うので、引き続きお付き合いいただければと思います。

番組情報

連続テレビ小説『ブギウギ』
NHK総合ほか
毎週月曜~土曜 午前8時~8時15分ほか

番組公式HP:https://nhk.jp/boogie

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