米国防長官、集中治療室に ぼうこうに緊急症状、職務代行

オースティン米国防長官(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米国防総省は11日、オースティン国防長官が同日午後、ワシントン近郊のウォルター・リード軍医療センターに搬送されたと発表した。ぼうこうに「緊急の症状」が見られ、救急用の病床に入院した。入院期間は不明で、ヒックス国防副長官が職務を代行する。オースティン氏は前立腺がんの手術による合併症を発症し、1月にも救急搬送された。

 今回の搬送は、国防総省高官やホワイトハウスにも情報が伝えられた。病院側は検査の結果、容体の観察が必要だと判断した。昨年12月に行った前立腺がんの術後経過は良好という。病院は11日深夜の声明で「一連の検査や評価の結果、対症療法とモニタリングのため集中治療室に入った」と明らかにした。

 オースティン氏は今年1月1日に合併症で緊急入院した。事実関係はバイデン大統領らに4日まで伝えられず、危機管理の在り方が問題視された。

 オースティン氏はブリュッセルで今月14~15日にウクライナ防衛支援を巡る関係国会合や、NATO国防相会合への出席を予定。予定が変更になる可能性もありそうだ。

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