自宅で医療や介護を受ける在宅ケアの「食」 多職種で考える講演会を下野市で開催

 訪問診療を中心に自宅で医療、介護を受ける「在宅ケア」について、様々な職種が集まって考える講演会が11日に下野市で開かれました。

 講演会は、在宅ケアネットワーク栃木や在宅医療助成勇美記念財団などが共催で開いていて、今年(2024年)で28回目です。

 今回のテーマは「食べる」で、自分らしく生きるための食の重要性について、歯科医師で足利赤十字病院口腔治療室長の寺中智さんの講演などが行われました。

 医療を受ける際に入院せずに自宅で診療、介護を受ける「在宅ケア」は徐々に広がりを見せていますが、利用を希望する人の中には依頼方法が分からないという声があるといいます。

 最近は、介護支援を行う事業所やケアマネージャーの充実でバックアップ体制ができつつありますが、「食」に関しては管理栄養士の数が少ないなどの理由で、自宅での指導が難しい状況にあります。

 今回の講演会には医療・介護・福祉・NPO・ボランティア、さらに市民と様々な職種が集まっていて、情報交換や質疑などを行って患者の支援の参考にしていました。

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