日本センチュリー交響楽団の演奏で実力派シンガーたちが童謡からポップスまでを熱唱!

2025年の大阪・関西万博で、国内外からの多くの来阪者に大阪の文化・芸術を楽しんでいただくことを目的として、令和5年度から大阪文化芸術事業実行委員会により、地域の文化資源の魅力向上や多彩で豊かな大阪の文化芸術の魅力発信を強化する「大阪国際文化芸術プロジェクト」を実施。その一環として、2024年2月11日(日)、大阪城公園内にあるCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて、「名曲コンサートin大阪~記憶に残る歌を届けます」が行われた。

誰もが親しみやすく、馴染みのある楽曲ばかりを集めた「名曲コンサートin大阪」を、より多くの人が楽しめるシリーズ(2公演)として開催。その第2弾「名曲コンサートin大阪~記憶に残る歌を届けます」では、大人と子どもが一緒に楽しめる「童謡」「オペラ」「ポップス」など、世代を超えて歌い続けられ、誰もが聴き馴染みのある名曲を、実力派シンガーがお届けした。

入場は無料で、事前応募した小学校4年生から中学校3年生までの児童・生徒とその保護者、約1,000名がコンサートを楽しんだ。

日本センチュリー交響楽団がフルオーケストラで演奏。出演アーティストはヴォーカルアンサンブルOSAKA、城田優、一青窈、紅ゆずる。ナビゲーターは大抜卓人が務めた。

日本センチュリー交響楽団によるユリウス・フチーク作曲『剣士の入場』でスタート。心弾むメロディーが会場に響きます。続いて、大阪を中心に活動するヴォーカルユニット、ヴォーカルアンサンブルOSAKAが登場。記憶を呼び戻してくれる童謡や、聞き覚えのあるオペラなどをメドレー形式で披露。ドレス&タキシード姿も豪華です。深みのある美声にうっとりする、豊かなひと時が展開した。

俳優、歌手、そして舞台のクリエイションも手掛け「ミュージカル界の二刀流」との呼び声高い、城田優がステージに。『メロディー』(玉置浩二)、『空も飛べるはず』(スピッツ)、『I LOVE YOU』(尾崎豊)の3曲に心を宿し、ツヤのある歌声で歌い上げる。今回の選曲について聞かれると、「『親子で楽しめる』をコンセプトに、日本が誇るJ-POPから語り継がれ、継承される3曲を選んだ」とのこと。『メロディー』、『空も飛べるはず』は今回初披露とのこと。舞台の演出やプロデュースにも携わる城田は「ミュージカルを継承していきたい。この機会にぜひ親子で、ミュージカルを見に行って欲しい」と呼び掛けた。

女性アーティストの一青窈は、デビュー曲『もらい泣き』、『New York New York』、大ヒット曲『ハナミズキ』を披露。心に沁みる歌声と独特の世界観を表現したパフォーマンスで観客を魅了。「『New York New York』は、ニューヨークでボイトレのレッスンを受けていた頃の思い出が蘇り、気分が高揚する曲です」と明かします。『ハナミズキ』が教科書に掲載され、また常にカラオケの上位ランキングに入っていることについて、大抜から感想を聞かれると、一青は「ありがとうございます。愛してもらってうれしいです」と感謝を述べた。

元宝塚トップスターの紅ゆずるは、その名前を印象付ける鮮明な赤色のドレス姿でステージに登場。圧倒的な存在感です。『しるし』(Mr.Children)、『星月夜』(由薫)、『いのちの歌』(竹内まりや)を力強く華やかに歌い、物語が浮かぶ歌声に感動した観客が涙する姿も。『しるし』と『星月夜』は「人を大切に思うことが歌われている」と説明。『いのちの歌』については、「歌詞はシンプルだが、人は生かされていることが歌われていて、初心に戻れる歌」と告白しました。また大阪市出身であることを明かし、「大阪弁は英語の発音に近くインターナショナル。関西人であることを誇りに思っている」と力説。さらに「日本センチュリー交響楽団という生オーケストラを大阪人として誇りたい」と述べた。

ナビゲーターの大抜が今回の感想を聞きます。日本センチュリー交響楽団の指揮者、柳澤寿男は「大阪府・市の尽力で、親子でオーケストラを聞く機会を設けてもらい、とても嬉しいです。クラッシックだけでなくポップスもあるので、これを機会にコンサートに来てもらいたいです」。ヴォーカルアンサンブルOSAKAは「普段はマイクを使わず歌うので、ぜひ劇場に体験しに来て欲しいです!」とアピール。
城田優は「音楽は人生を豊かにしてくれるので、ステージで歌ったり踊ったりする機会になって欲しいです。これからも素敵な時間を持って欲しいです。」一青窈は「贅沢な環境で歌えて感謝します。自分の好きなことを続けて欲しいです。大好きな歌を歌えてよかったです」。紅ゆずるは「大阪からエンターテイメントを発信でき嬉しいです。今思った感動が経験になります。夢は「できる!やる!」と思い込んで、親子で前に進んでください!」と、エールを送った。

エンディングは全員で『星に願いを』を合唱。オーケストラが奏でる、とても豪華で贅沢なハーモニーが会場に響き渡る。大きな拍手に包まれ、コンサートは終了した。

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