春節の映画市場は「熱辣滾燙」がトップ、50キロ減量のジア・リンが注目の的に

中国の春節(旧正月)の映画市場では、コメディアンで映画監督のジア・リン(賈玲)が監督・主演の「熱辣滾燙」が興行収入ランキング1位に立っている。

春節を迎えた2月10日から話題作が一斉に公開されているが、映画産業のデータベース「灯塔専業版」が11日夜に公開した最新データでは、ジア・リンの「熱辣滾燙」がすでに興収8億元(約166億円)を突破してトップに。2位はハン・ハン(韓寒)監督の「飛馳人生2」、3位はアニメ映画の「熊出沒・逆轉時空」、4位にはチャン・イーモウ(張芸謀)監督の最新作「第二十条」が続いている。

ジア・リンは21年公開の初監督・主演映画「こんにちは、私のお母さん」の興行収入が54億1300万元(約1082億円)となり、中国映画市場における歴代3位の記録的ヒットを樹立。女性監督映画の興行収入としては世界最高記録を打ち立てている。最新作の「熱辣滾燙」では、ボクシングに打ち込むヒロインを演じるため体重を50キロ落として臨んだが、公開初日に初めてダイエット成功後の姿を映画ポスターで披露し、世間を驚かせた。

映画公開後には過酷なダイエット生活を披露するインタビュー動画も登場しており、この中でジア・リンは、もともと90キロ台だった体重をさらに増やし、約100キロの時点で撮影をスタートしたと語る。ぽっちゃり体型のシーンを撮り終えると、今度は昨年6月から過酷なダイエットを敢行し、8月には70キロ台、10月に50キロ台まで落としたという。

撮影終了後も体重をキープしているが、「熱辣滾燙」で共演する俳優レイ・ジャーイン(雷佳音)やシャー・イー(沙溢)はインタビューで、撮影中はジア・リンのメンタル面を非常に心配したことを明かしている。(Mathilda)

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