善福寺川の調節池 小池知事「治水対策に必要」

善福寺川流域に東京都が進める調節池の計画について、小池知事は定例会見で、一部住民からの反発の声に対し、「調節池は治水対策に必要」と延べ、今後も事業を進める意向を強調しました。

小池知事:「調節池については、治水対策に必要で且つ重要な施設という評価ということで認識しております」

杉並区などを流れる善福寺川流域では、大雨などによりたびたび浸水被害が起きています。この対策として東京都は調節池の建設を進めていて、2月6日に行われた「都市計画審議会」で計画案が賛成多数で決定しました。

しかし、その建設を巡っては一部の住民から、工事による周辺への影響や計画の具体的な内容が説明されていないと、不安の声があがっています。

小池知事は2月9日に行われた定例会見で、「都としても自然災害への備えは急務である」と話し、事業を進める意向を強調しました。そして、周辺住民へ丁寧な説明をしていく考えを示しました。

小池知事:「現在設計を進めているところで、今後さまざまな機会をとらえて丁寧に説明するなど、住民の皆様の理解協力を得ながら、確実に事業を進めて行きたいと考えております」

東京都は建設の予算規模や時期などの詳細は、さまざまな意見を聞きながらこれから決定するとした上で、今後も説明会などを開き、住民に理解を求めていくとしています。

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