犬が散歩前に暴れてしまう…3つの心理とは?落ち着いてもらうためにすべき対処法とは?

犬が散歩前に暴れてしまう心理

ほぼ一日中、家の中やお庭という狭い空間で過ごす犬にとって、お散歩は解放感あふれる外の空間を楽しむことができる一大イベントでしょう。

しかし、いざお散歩に行こうと準備を始めると、大暴れに発展してしまう犬もいるそうです。このような犬はなぜ大暴れしてしまうのでしょうか。

そこで今回は、が散歩前に暴れてしまう心理について解説します。愛犬がこのタイプの場合はぜひ参考にしてみてください。

1.嬉しくて興奮しすぎている

好奇心が旺盛で社交的な犬は、お散歩が大好きです。飼い主さんと出かけられることが嬉しくてたまらなくなると、興奮して走り回ったり飛び跳ねたりすることもあるでしょう。

お散歩に行くことを感じとっただけで嬉しくて走り回っている愛犬の姿はかわいらしいので、飼い主もついついはしゃいだ声をあげてしまうかもしれません。

しかしそのはしゃぎ声が、犬をさらに興奮させてしまいます。また、走り回ったり飛び跳ねたりする行動も、そのはしゃぎ声のせいで「褒められた♪」と勘違いして学習してしまうこともあります。

そしてそれを繰り返すことで、散歩前の行動が強化され、散歩の気配を感じただけで大暴れをしてしまう行動につながってしまうのです。

2.リードやカラーを付けられるのが嫌い

これは、子犬などリードやカラーに慣れていない子の場合によく見られます。

首に巻き付けるタイプのカラーは、犬にとっては喉も締まる感じがして嫌なものでしょう。また、リードで繋がれてしまうと、自分の行動が抑制されるようで気に入らない、という場合もあるでしょう。

そのように、自分にとって邪魔に感じるリードやカラーを付けられたくなくて、暴れて拒否しているのです。

3.散歩が怖い、行きたくない

比較的神経が細く、緊張しやすい犬の場合、安心して行動できる家から出ることを極端に嫌がることもあるようです。

さらに、外で怖い思いをした経験がある犬は、散歩自体を嫌がる傾向があります。無理に連れ出そうとすると、リードやカラーを見ただけで大暴れをして付けさせないようにすることもあるようです。

それを押さえつけたり、無理に連れ出すなどを続けると、過度のストレスや恐怖からパニックを起こして噛みつくなどの行動に出ることもあるので注意が必要でしょう。

散歩前でも犬に落ち着いてもらうための対処法

犬が散歩前に大暴れしていても、散歩が好きなあまり興奮しているだけの場合はしばらく時間をおいて待てば落ち着くことが多いでしょう。

待っている最中にはあえて犬には声をかけず、はしゃいだ様子を無視してください。そのうち犬は興奮した気持ちも落ち着いて、座ったり伏せたりしますので、その時に改めて褒めてあげてからリードを付けます。

リードやカラーが苦手で付けたがらない場合、散歩の時だけでなく、普段から身に着けさせる練習をすることが有効です。

部屋の中でカラーを付けるだけ、リードをぶら下げるだけ、という形で慣れさせます。付けさせてくれたらおやつをあげたり褒めてあげたりして、「おとなしくこれを着けていれば、いいことがある」と覚えてもらうのです。

外が怖くて散歩を嫌がる場合は、無理に連れ出すことは厳禁です。

初めは抱っこなどで家からほんの少しだけ外に出してみたり、外に出られたらおやつをあげたりするなどして、少しずつ慣らしてあげましょう。人通りや車通りの少ない道、少ない時間などを見計らってあげることも、散歩への苦手意識を減らすためには有効です。

まとめ

今回は、犬が散歩前に暴れてしまうときの心理と対処方法について解説しました。

犬の運動不足解消やストレス解消のためにも、お散歩は必要不可欠です。大抵の場合は嬉しくて暴れてしまうのですが、散歩が嫌いだったりカラーが苦手という子もいるでしょう。そのような場合は、無理に連れ出すことは危険につながることもあります。

愛犬をよく観察して、暴れまわってしまう心理や原因を分析し、正しく対応してあげることが出来れば、やがて落ち着いてお散歩を楽しめるようになるでしょう。

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