パイレーツがグランダル獲得へ 1年250万ドルで契約合意との報道

野球リポーターのフランシス・ロメロ記者によると、パイレーツはホワイトソックスからFAとなっていた35歳のベテラン捕手、ヤスマニ・グランダルと契約合意に至ったようだ。地元紙「ピッツバーグ・ポスト=ガゼット」のジェイソン・マッキー記者は契約条件が250万ドル+出来高であることを報じており、MLB公式サイトでパイレーツを担当するアレックス・スタンプ記者は1年契約であることを伝えている。パイレーツは若手捕手エンディ・ロドリゲスが今季全休の見込みとなっており、捕手の補強を必要としていた。

グランダルは2016年から4年連続で20本塁打以上を放つなど、メジャーを代表する捕手として活躍していた時期があり、ドジャース時代の2015年とブリュワーズ時代の2019年にはオールスター・ゲームに選出。2020年からは4年7300万ドルの大型契約でホワイトソックスに加入し、2021年には93試合で23本塁打、OPS.940と強打を発揮した。ところが、2022年に99試合で打率.202、5本塁打、OPS.570と大不振に陥ると、昨季も118試合で打率.234、8本塁打、OPS.648と打棒は戻らず。シーズン終了後にFAとなり、現在に至るまで契約が決まらない状況が続いていた。

守備面では盗塁阻止率はそれほど高くないものの、フレーミング技術に定評があり、ドジャース時代の2016年に守備防御点+16、翌2017年には自己ベストの+18をマーク。しかし、近年はフレーミング指標も下降気味で、昨季は自己ワーストの守備防御点-11に終わった。攻守とも正捕手として起用するには不安の残る数字となっており、1年250万ドルという契約条件から考えても、正捕手としての起用は想定されていないと思われる。

ロドリゲスの離脱により、パイレーツは2021年ドラフト全体1位指名のヘンリー・デービスに捕手としての出場機会を与える方針。昨季は右翼手ないしDHとしての出場が大半を占め、マスクを被ったのは2イニングだけだった。グランダルの獲得はデービスの指導係という意味合いも込められているのだろう。デービスが力不足と判断されれば、ジェイソン・ディレイやアリー・サンチェスに出場機会が与えられることになりそうだ。

The post パイレーツがグランダル獲得へ 1年250万ドルで契約合意との報道 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.