武雄市武内町の工房「猿の居場所(灰土窯)」で人形展が開かれている。工房主の浦郷正一郎さん(64)が制作したひな人形や五月人形など約20点を展示・販売する。12日まで。
浦郷さんは教員を退職して工房を開き4年目を迎える。昨年11月から制作を始めた今回の作品は、唐津市の陶芸家から白い粘土を譲ってもらい、肌の色が明るくなるなどこれまでとは趣が異なるという。
ひな人形はそれぞれ表情が違い、「孫の顔に似せて作ってほしい」と依頼を受けた作品もある。五月人形は重厚な色合いが特徴で、鎧(よろい)の細かな模様まで筆で丁寧に描かれている。
浦郷さんは「かしこまって正座しているものから、ユーモラスなポーズを取ったものまでいろいろと楽しめると思う」と来場を呼びかけている。午前10時~午後5時。問い合わせは同工房、電話0954(27)3652。(澤登滋)