「魔法のタッチ」「美しい股抜き」英メディアも絶賛した三笘薫のブライトン復帰戦パフォーマンス!「常に潜在的な脅威となった」と高評価

現地時間2月10日に行なわれたプレミアリーグ第24節、ブライトンはトッテナムに1-2の敗北を喫した。

敵地での一戦、「シーガルズ」は序盤の17分にダニー・ウェルベックが倒されて得たPKをパスカル・グロスが決めて先制したが、61分にパペ・マタール・サールのクロスをDFが防ぐも、ゴールポストのはね返りが再びサールに渡るという不運で追いつかれ、引き分け濃厚と思われたアディショナルタイムの6分には、交代出場のソン・フンミンのクロスをブレナン・ジョンソンに合わせられて逆転を許してしまった。

ブライトンの公式サイトが「不公平を感じながらの帰宅」「残酷なフィナーレ」と表現したこのアウェーマッチ、アジアカップを終えてブライトンに合流した三笘薫にとっては、足首を痛めた12月21日の18節クリスタル・パレス戦以来となるクラブでのプレーであり、定位置の左サイドから、惜しいシュートや股抜きからの突破、アンス・ファティへのクロス(ダイレクトシュートはわずかに枠外)と、幾度も見せ場を創っている。

公式サイトは、三笘について「ペルビス・エストゥピニャンとは昨年9月末以来となる左サイドでの共闘で、アルビオンはもうひとつ強力な攻撃の手段を手にした」「30分に左サイドへ侵入したが、相手GKグリエルモ・ヴィカリオが身体を広げて全力でシュートを押し出した」「残り14分で、三笘が混雑したボックス内にボールを供給すると、ファティがゴールにボールを流し込も、ボールはポストの外側に流れた」と言及、またクラブのSNSは彼の素晴らしいトラップの場面の動画を公開し、「三笘の魔法のタッチ」と賛辞を贈った。

現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、試合のハイライトシーンのひとつとして、「攻守が目まぐるしく入れ替わった試合、トッテナムはヴィカリオが2度目の素晴らしいセーブを披露。そのひとつは、三笘の独創的なシュートを阻止したものだ」と伝え、10点満点の採点ではチーム最多タイの「7」を背番号22に与えている。

日刊紙『Daily Mail』も同採点(チーム2番目タイ)としたが、記事では「日本代表としての任務を経て、クリスマス以来となるブライトンの試合に出場した三笘は、アダム・ララーナからのパスを競り勝って受けたが、角度のないところからシュートでスパーズのGKを打ち倒すことができなかった」と、こちらも前半のシュートシーンに言及した。
一方、同メディアの日曜版『Mail On Sunday』は、「トッテナムが同点ゴール後に勢いを失ってしまうと、ブライトンは流暢さを取り戻し、左サイドの三笘の策略から決定的なチャンスを何度か創り出した。彼からの折り返しをファティが外すと、今度はファクンド・ブオナノッテが枠を逸らした」と、日本人アタッカーのチャンスメイクに焦点を当てている。

サッカー専門サイト『90min』は、「相手に脅威を与えるポジションに容易に侵入した。別の日であれば、ゴールかアシストを記録できていたかもしれない」と綴り、好パフォーマンスを発揮したものの報われなかったことを強調。採点はこちらも「7」で、チーム最高タイである。

ブライトンの地元メディアでは、日刊紙『The Argus』がやはり「7」の高採点で、「彼が復帰し、常に潜在的な脅威となったのは素晴らしいことだ。最初の貢献はタックル(守備)だったが、彼がピッチに立った理由はすぐに判明した。ヴィカリオに阻止されたシュート(それよりパスを選択すべきだった?)の他、ファティに素晴らしいチャンスを提供し、ブオナノッテのシュートが外れる直前にもスリリングな仕事を果たした」と、寸評もポジティブな内容となった。

そして総合サイトの『Sussex Express』は、「彼のプレーを再び見られたのは本当に素晴らしい」と復帰を歓迎し、「前半は、ヴィカリオに防がれたシュートの場面以外は比較的静かだった。後半、トッテナムが攻勢に立つ中、日本代表選手はボールに触れずにいたが、失点後には息を吹き返したように見えた。惜しくも味方の頭に合わなかった素晴らしいクロス、美しい股抜きの他、ファティには絶好の得点機を提供したが、活かされなかった」と高評価。こちらも採点は「7」が付与されている。

構成●THE DIGEST編集部

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