本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「鶉」です。
「鶉」の読み方は?
「鶉」という漢字に「鳥」が含まれていることから、鳥の名称を表す漢字であることは推測できたのではないでしょうか。とはいえ、さまざまな鳥がいますし、一般的にはひらがなやカタカナで表されるため、「これ、なんて読むの?!」と戸惑った人は少なくないはずです。
「鶉」を辞書で引くと、このような説明が記載されています。
キジ科の鳥。全長約20センチ、体は丸く尾は短い。全体に茶色で、黄白色の縦斑と黒斑とがある。草原にすみ、地上を歩き回る。ユーラシア・北アフリカに分布。古くは鳴き声を楽しむために飼育された。肉・卵ともに美味。
出典:小学館 デジタル大辞泉
「鶉」の卵はスーパーマーケットでも見かけることがあります。
正解は……
「ウズラ」です。
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【漢字解説】
「鶉」がつくおもしろい言葉
「鶉」のような見た目の豆に「鶉豆」があります。読み方はそのまま「うずらまめ」と読みます。インゲンマメの一種で、地の色は薄茶色、ウズラの羽の模様に似た茶褐色の斑点が特徴です。煮豆や甘納豆にして食べられています。
ウズラの羽のような、茶褐色に黒白のまだら模様を表す言葉に「鶉斑」があります。「斑点(はんてん)」などの「斑」ですが、読み方は「まだらはん」ではなく、常用漢字表外の訓読みで「まだら“ふ”」と読みます。
見た目だけでなく、ウズラの生態からきた言葉もあります。それが「鶉居」です。「鶉」は音読み「ジュン」で読み、「じゅんきょ」と読みます。「鶉居」は以下の意味を示します。
定まった巣をもたないウズラのように、あちこち転々として住居が定まらないこと。
出典:ジュンキョ|言葉|漢字ペディア