理由1.店員がクレジット決済機器に慣れていない
店員がクレジットカードの決済機器に慣れていなければ、必要以上に時間がかかってしまうことがあります。
例えば、普段使用する機会が少ないために電源を切っている場合は、電源のつけ方が分からないこともあるでしょう。
また店員が、どこに、どの向きでクレジットカードを通せばいいのかが分からない場合も、自分では指示ができないために「時間がかかる」と言っている可能性もあります。いずれにせよ、店員がクレジットカード決済機器の使い方に慣れていないことで起こってしまいます。
理由2.暗証番号・サインなどの手間がかかる
クレジットカードを使用する際に、暗証番号を入力する場合や、サインを書く場合があります。この手間がかかるために「時間がかかる」と言っているのかもしれません。
とはいえ、クレジットカード利用時の暗証番号・サインは「本人がそのとき、その場でサインした」ことを証明するために必要なものです。お店として必要なものですが、このような支払い時にかかる時間を省きたいと考えている可能性もあるでしょう。
理由3.店員が現金決済のほうが早いと思い込んでいる
単純に店員が、クレジットカード決済よりも、現金決済のほうが早いと思い込んでいる可能性もあるでしょう。
株式会社ジェーシービーが行った「決済速度に関する実証実験」によると「レジ担当者の金額口頭提示」から「商品・レシートのお渡し」までの平均時間は、表1の通りでした。
表1
※株式会社ジェーシービー「決済速度に関する実証実験結果」を基に筆者作成
上記の実証実験によると、クレジットカードのほうが決済速度は16秒も早いものの、慣れなどから、現金のほうが早いと思い込んでいるパターンだと考えられます。
理由4.返金の際には現金のほうが手続きが簡単だと感じている
もしかすると、クレジットカード決済でミスをしてしまった場合の返金処理には時間がかかってしまうため、避けようとしている可能性もあるでしょう。
お店としては、失敗をして、お客さまの時間を奪ってしまうリスクを考慮して「時間がかかる」と言っているのかもしれません。
現金であれば、その場ですぐに返せば問題ありませんが、クレジットカードの場合は、単純に返金作業のみで済まないことも多いため、あえてそのような対応をしている可能性もあるでしょう。
「クレカは時間がかかります」と言われた場合は自身の状況に合わせて決済方法を選択しましょう
お店によっては、端末に慣れていないとか、サインなどの手間がかかるなどの理由から、クレジットカード決済は時間がかかるといわれてしまうケースもあるかもしれません。
時間があれば問題ありませんが、仕事の休憩時間中などであまり時間がないときのために、少しは現金を持ち歩いていてもいいかもしれません。想定していない状況のときには、役に立つ可能性があるでしょう。
出典
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー