2021年 年間音楽ソフト売上動向発表 音楽ビデオのアーティスト別、作品別ともに首位は嵐  総売上金額は前年比84.9%に【SoundScan Japan調べ】

SoundScan Japanの『2021年 年間売上動向』が発表され、音楽ビデオ(DVD、Blu-ray他)の総売上金額は約587億円で前年比84.9%に減少したことが分かった。

映画など音楽以外を含むビデオ全体では総売上金額約1,653億円で、こちらは前年比89.4%に留まった。アニメ作品の好調もあって音楽ビデオに比べて縮小幅は小さかった。

メディア別の比率は、音楽ビデオではBlu-rayが59.5%で最も大きく、2020年の56.5%からさらにシェアを伸ばした。対してDVDは2020年の43.5%から40.5%に縮小している。映画などを含むビデオ全体ではBlu-rayが63.6%を占め、2020年に引き続き、音楽ビデオよりもBlu-rayの比率が大きい状態が継続している。

音楽ビデオの総売上枚数は前年比86.9%の約812万枚(2020年は約934万枚)に減少。ビデオ全体でも前年比84.7%の約2,461万枚に減少した。

販路別でみると実店舗での売上は約195万枚で前年比82.7%に減少したが、Eコマースでは約617万枚で前年比88.3%となり、実店舗ほどの縮小は見られなかった。オーディオに比べ嵩高く価格も高額となりがちなビデオ作品はもともとオーディオよりもEコマースの比率が大きいのが特徴だが、その傾向はさらに加速している。

アーティスト別音楽ビデオ売上ランキングでは、嵐が売上占有率13.8%の約81億円を売り上げて首位を獲得した。続いて約63億円を売り上げたBTSが売上占有率10.7%で2位、Snow Manが約32億円で3位を獲得している。

作品別の売上枚数では、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が2位以下を圧倒する約138万枚を売り上げて1位に。ビデオ作品の年間売上が100万枚を超えたのは2014年の『アナと雪の女王』以来となる。続いて嵐『アラフェス2020 at 国立競技場』が約76万枚を売り上げて2位、嵐『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』が約64万枚で3位となった。

『2021年の年間売上動向』はSoundScan Japanによる全国のCD・ビデオソフト店および広域チェーン店、書店、家電量販店等、コンビニエンスストア、Eコマース各社で販売された音楽・映像ソフト商品のPOSデータを基に算出。計測期間は、2021年1月4日~2022年1月2日。

ビデオの売上枚数別トップ10は以下の通り。

◎2021年年間ビデオ・チャート
1位:『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』 137.8万枚
2位:『アラフェス2020 at 国立競技場』嵐 75.8万枚
3位:『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』嵐 64.2万枚
4位:『Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』 Snow Man 49.2万枚
5位:『King & Prince CONCERT TOUR 2020 ~L&~』 King & Prince 33.4万枚
6位:『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』 33.3万枚
7位:『on eST』 SixTONES 28.8万枚
8位:『BTS MAP OF THE SOUL ON:E』 BTS 22.8万枚
9位:『『ウマ箱2』第1コーナー(アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」トレーナーズBOX)』 21.7万枚
10位:『BTS Memories of 2020』 BTS 20.5万枚

※計測期間:2021年1月4日~2022年1月2日
※表示枚数、金額は概数となります
※金額は全て税抜

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