【京都・東山】建仁寺周辺おすすめスポットと京都の名称豆知識。路地は行き止まり。逗子、大路、小路は?

花街の一つ宮川町

さて、花街「宮川町」について質問です。なぜ「宮川町」という名前になったか皆さんはご存じでしょうか。「八坂神社の神輿洗いの儀式がこのあたりの鴨川で行われること」が「宮川」の由来と伝えられています。

「お宮参り」の言葉もあるように、神社のことを「お宮」と言います。この辺りで有名な「お宮」といえば八坂神社。八坂神社の、「お宮さん」の「川」ということで、「宮川」と呼ばれるようになったそうです。

京都五花街の一つとして名高い宮川町。その歴史は江戸時代初期に遡ります。出雲阿国の「歌舞伎踊り」の頃から歓楽街として発展し、その後は歌舞伎の伝統と共に、茶屋街としての発展を遂げました。「宮川町」は三つ輪の紋章を持っています。京都の五花街にはそれぞれ独自の紋章がありますので、花街にお立ち寄りの際は、ぜひ注目してみてくださいね。

宮川町の紋章は三つ輪。それぞれの意味は、寺社と町屋と花街といわれています。

路地巡り

「碁盤目状」をご存知の方は多いのではないでしょうか。京都は縦と横にきっちり、かっきりした道が特徴ですよね。でもそれは「洛中」の話。昔の人たちは鴨川を超えたちょっと外れのここ「洛東」までは整備しきれなかったようで、このエリアは細く、うねうねした道が溢れています。

町屋が軒を連ねるここ、宮川町には行き止まりトラップが実はたくさんあるのです!それは地元の方も迷ってしまうほどなので、町の方々が考えた解決策が、通りに名前をつけるということでした。

みなさん、「ろーじ」は行っちゃだめですよ。漢字で書くと「路地」。これは「行き止まり」のサインです。「○○路地」の看板を見つけたら要注意!行き止まりです。

路地の入口に掲示されています。

プレートは焼き物。清水焼発祥の五条坂にも近い宮川町ならではですね。

一方で、「ずし(逗子、図子)」はOK。「通れます」のサインです。ちなみに、「おおじ(大路)」「こうじ(小路)」もOKです。「ずし」の一種で、特に広い道を指すときに使用されるそうです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?宮川町は人情溢れる素敵な町です。ぜひ、訪れてみてくださいね。でもくれぐれも「ろーじ」にはご注意を。

みなさまの旅が素敵な体験でいっぱいになりますように。

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