15日(木)は日本海から北日本へ低気圧が進み、本州付近を前線が通過するでしょう。沖縄や九州から東北は雨が降り、北日本を中心に雨量が多くなりそうです。南寄りの風が強まり、荒れた天気となる恐れがあり、春一番が吹く可能性があります。
■春一番とは
立春から春分の間に吹く、初めて吹く暖かい南寄りの強い風のことです。北日本と沖縄を除く地域で観測しています。春一番が発表される条件は地域によって少し異なります。例えば、関東の春一番の発表条件は、⑴立春から春分の間、(2)日本海を低気圧があること、(3)関東地方における最大風速が8メートル以上の南寄りの風が吹き、昇温した場合を基本として総合的に判断して発表されています。
■春一番の由来は
1859年2月13日、長崎県壱岐郡郷ノ浦町の漁師が出漁中に、強風によって転覆し、53人の死者を出ました。このため、「春一番」は春の訪れを感じさせてくれる響きではあるものの、急速に発達する低気圧を知らせする防災上非常に重要な表現として言い伝えられています。この時以来、春の初めに吹く強い南風を「春一番」と呼ぶようになったようです。
