国民民主「政策本位で連携」強調 裏金事件受け、自民と対峙へ

国民民主党の党大会であいさつする玉木代表=12日午後、東京都江東区

 国民民主党は12日、東京都内で党大会を開き、今後も与野党問わずに政策本位で連携することを柱とする2024年度活動方針を採択した。一方、玉木雄一郎代表はあいさつで自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を厳しく批判。「自民は今、政策を前に進める推進力を失っている。政策本位には正直な政治が貫かれていることが大前提だ」と強調し、政治とカネ問題で岸田政権と対峙する姿勢を鮮明にした。

 玉木氏は「脱税まがいの会計処理を放置するような、庶民感覚からかけ離れた政治を変える」と主張。ガソリン税の一部を軽減する「トリガー条項」凍結解除に関する自民、公明両党との協議離脱に触れ「残念だが、政策ごとに一致する他党と連携したい」と述べた。

 活動方針では、裏金事件を「政治への信頼を根底から揺るがす大問題で、看過できない」と非難し、国会改革や選挙制度改革を先導すると表明した。ガソリン代値下げなど物価高対策を進め「持続的な賃上げの実現に取り組む」とも明記した。

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