伊東純也 仏所属クラブで試合出場…追放したJFAとの差に「見習えや」呆れるファンも

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2月11日、スタッド・ランスの伊東純也選手(30)がフランス1部リーグのロリアン戦で先発出場。得意のドリブルでチームを牽引するも試合は2対0で敗れた。

伊東がサッカー日本代表としてアジアカップを戦っていた1月31日、デイリー新潮は女性への性加害疑惑で刑事告訴されていたと報道。翌日2月1日、所属クラブは公式サイトで、声明を発表した。

《クラブとして伊東の人間的な資質や行動を問題視することはなかった》と伊東のクラブでの態度を明かし、さらに《報道を裏付ける司法の調査が行われるまで、スタッド・ランスは情報を持っていません。現段階でクラブは選手との団結を示しています》とのスタンスをとっていた。

そして、日本代表からクラブに合流した直後だった2月4日のトゥールーズ戦を欠場したものの、2月11日に先発で復帰を果たした。フランス紙『Ouest-France』によると、ロリアン戦後にランスのスティル監督は「私たちは伊東を歓迎する」とコメントしたという。

ランスで歓迎された伊東。一方で日本サッカー協会は二転三転した後に伊藤を“追放”している。

伊東の刑事告訴が報じられた翌日の2月1日19時半ごろ、同日付けで離脱を発表するもその約7時間後に一時撤回。日本サッカー協会の山本昌邦ナショナルチームダイレクターは選手たちから「ともに戦いたい」との声があがり、田嶋幸三会長(66)に相談し「残す方向で、改めて調整するということになった」とスポーツ紙の取材に答えていた。

しかし一転して2月2日に田嶋会長が緊急会見を都内で行い、「森保監督とも相談した結果、伊東選手はサムライブルーから離脱することになった」と公表。「パートナー(スポンサー)へ配慮をしたのも事実です」と明かし、チームへのネガティブな影響も含め「お騒がせしていることだとかそういうことも含めて、総合的に判断した」と理由を説明していた。

当事者の伊東は離脱を望んでいなかったようだ。2月8日に放送されたテレビ番組『ミヤネ屋』(日本テレビ)で伊東選手の弁護士が「日本代表を離脱となったことに最後まで反対していた」とコメントしている。

対応が分かれたJFAとランス。SNS上では、追放したJFAを批判する声が多数あがった。

《さすがランス。これが一緒に戦うってことだよね どっかの代表と大違い》
《伊東純也をスタメンで出すスタッド・ランスと代表離脱させる日本代表の差》
《チームで一番上手い選手を、ただ疑惑を持たれたというだけで試合に出さないとかアホ過ぎるもんな JFAは見習えや》
《選手を守らないJFA幹部は交代して欲しい》

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