ワンオペ育児の「お風呂問題」。後追いがひどくて準備もできない…、生理のときはどうすれば?子育てアドバイザーに聞く

引用元:tonefotografia/gettyimages

ワンオペ育児の悩みについて「たまひよ」アプリユーザーへ調査したところ、圧倒的に多かったのが、子どものお風呂問題でした。
まだ言葉でのコミュニケーションが取れない乳児の頃は、「ギャン泣きと支度との戦い」との声も。
ママたちの声とともに、子育てアドバイザーの高祖常子さんにワンオペお風呂のコツを聞きました。

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ただでさえ大変なのに、生理のときはさらにつらい…

まずはママの声から紹介します。

■ ワンオペ風呂は地獄です…
「ワンオペ風呂は本当に大変。そして、ハイハイしだして目が離せないときは、また違った大変さがありました。産む前までは、『新生児は寝る』と聞いていたのに、実際は『全然寝ないじゃん!』『寝ている間に何かやるなんて無理!』『寝不足で無理!』て思っています」(リリママ)

■ 自分が生理の時のお風呂がつらい…
「平日は基本ワンオペ育児なので、特に離乳食やお風呂が大変。
月齢が上がるにつれ、動きたくて仕方ない娘にご飯を食べさせたり、着替えさせたりするのに毎回苦労しています。
また生理のときに、1人でお風呂に入れるのも困っています。お風呂場で子どもたちに血を見られたくないし、お風呂から出て、すぐに下着を履きたいのに、子どもの世話があるので。せめて、生理のときだけは夫にお風呂担当をしてほしいです」(てー)

■ お風呂の準備段階から後追いでてんてこまい
「夕飯を食べさせてからお風呂の準備中、後追い期も始まっているため、少しでもママが見えなくなるとギャンギャン泣かれるのがつらいです。
おんぶしていると泣かないけれど、準備が終わって服を脱がせるときも、少しでもママの肌から離れてしまうと泣かれます…。
お風呂に入っている間はご機嫌ですが、上がってから保湿や着替えでじっとしていないし、鼻掃除は嫌がって暴れだすしで、毎日が戦いです」(ぱん)

その他、「平日のワンオペのお風呂が1番の問題だった」「ネットでワンオペのお風呂の方法を探しまくった」「お風呂に入れる時、毎回ギャン泣きでつらかった」など、たくさんの声が寄せられました。

「毎日、入浴させなくてもいい」くらいのスタンスで

ワンオペ育児の悩みで多かったお風呂問題。お風呂の支度から、ママが洗っている間、上がってからの子どもの世話までと、1人でやるには、たくさんのハードルがあります。
少しでもスムーズにできる工夫やポイントについて、子育てアドバイザーの高祖常子さんにお話を聞きました。

「みなさんの投稿を読んで『わかります!』と叫びたいくらいです(笑)。
そもそも『お風呂に入れる→子どもを受け取ってタオルで拭いて着替えさせる』というお世話は、できれば大人2人でやりたいですよね。まずは、平日1日でもいいからパパに現状の大変な状況を訴えて、早く帰れないかと相談してみましょう。

お風呂の準備のときに泣かれてしまうのもつらいですね。でも、赤ちゃんを抱っこしたまま、お風呂の準備をするのは難しいので『ごめんねー、ちょっと待ってね』などと言いながら、準備してしまいましょう。たとえ、言葉が通じない年齢でも気持ちは伝わるものなので、言葉をかけることが大切です。

お風呂の時間は夕方か夜が多いと思いますが、赤ちゃんも夕方以降疲れているため、泣きやすい子も多いのです。『泣かせちゃいけない』と思うとつらくなるので『泣くこともある』と考えましょう。どうしてもギャン泣きして大変なら『今日は入浴させなくてもいいか』という日があってもいいかなと思います。

生理の時の子どもの入浴は困りますね。私もワンオペ育児でしたが、知らんぷりしてそのまま一緒に入浴していました。子どもが指摘してきたことがありました。聞かれときは『ママの体は月に1回赤ちゃんのお部屋の準備をして、必要なくなったらこうやって外に出ちゃうんだよ』とさらっと答えていました。
そのまま短く答えれば、子どもは『教えてくれた』という満足感でさらに深く聞いてくることはほとんどありませんでした。

週末はママが『浴室の湯舟に入れる担当』になり、パパにお風呂の準備と子どもが上がった後のお世話をしてもらいましょう(もちろん、反対でもOK)。パパと相談して、ママも時にはゆっくり湯舟に浸かれる日を作れるといいですね」(高祖常子さん)

子どもが成長する間の一時期のこととは言え、我が子のギャン泣きはこたえますよね。「泣かせずに…」「毎日入浴させなくちゃ」と思い込まずに、子どもに声をかけながら乗り切れるといいですね。
(取材・文/メディア・ビュー 橋本真理子)

高祖常子さん

PROFILE
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。保育士、幼稚園教諭、社会教育主事、ピアカウンセラーなどの資格を持つ。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか。全国13万部発行の「育児情報誌miku」編集長として14年活躍。育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、子どもの虐待防止と、家族の笑顔を増やすための講演活動、ボランティア活動を行う。3児の母。著書多数。

※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2022年7月の情報で、現在と異なる場合があります。

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