河村たかし市長怒り心頭…名古屋市教育委員会が教員団体から現金と“推薦”名簿を受け取っていた問題 人事への影響はあったのか

名古屋市教育委員会が複数の教員団体から毎年、200万円を超える金品を受け取っていたことが分かりました。これらは次の校長などに推薦する教員の名簿と共に渡されていました。

(名古屋・河村たかし市長)
「こんなことやっていたら子どものための学校じゃなくて、内部で上手に出世する一部の教員のための学校になる。徹底的に真相解明しなければならない」

11日、朝から「怒り心頭」だった河村市長。そのワケは…。

(名古屋市教育委員会会見 11日)
「大変申し訳ございませんでした」

名古屋市教育委員会が「極めて不適切」だったと謝罪した問題。少なくとも40の教員団体から、現金や商品券などを毎年受け取っていて、総額は年に200万円を超えていたというのです。

さらに、これらの金品は教員の人事を担当する教職員課に校長などに推薦する「教員の名簿」とともに渡されていました。

(名古屋市教育委員会総務部 大坪眞人部長)
「採用や人事に区切りがあったときの打ち上げ代などに使った」

教職員課は「陣中見舞いや激励の意味で受け取っていた」と説明。この問題は去年12月に発覚したということですが、20年以上つづく「習慣」とみられます。こうした金品の授受が人事に反映されていたのでしょうか?

(名古屋市教育委員会総務部 大坪眞人部長)
「そこのところはわかっていません。聞き取りでは人事…それで変わることはないと聞いていますが、そこらへんも含めて確認する」

煮え切らない説明に保護者はー。

(中学1年生、小学4年生の父親)
「自分の欲望、希望を通そうとするために金を使うこと自体が信じられない」
(小学6年生の母親)
「子どもたちを預ける大切な場所という認識の中で、裏切るようなことはしないでほしい」

市は第三者を含む調査委員会を立ち上げ、金品の授受が人事に反映されていたのかなど調査結果を今年度中に取りまとめる方針です。

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