「素直に謝ったらいいのに」伊藤英明『海猿』原作者との応酬がカオス展開…証言食い違いで “謝罪スルー” が蒸し返される事態に

映画「海猿」のロケ現場(2003年)

2月10日、漫画作品『海猿』の作者である佐藤秀峰氏が、自身のnoteを更新した。先日更新したnoteで、俳優・伊藤英明の言動を非難していた佐藤氏だが、2人の応酬はカオスな展開に突入しつつあるようだ。

2023年10月期にドラマ化された漫画『セクシー田中さん』の作者・芦原妃名子さんの訃報をうけ、自身の作品『海猿』が映像化された際の数々の理不尽を告白していた佐藤氏。《映画はDVD化されてから観ました。クソ映画でした。僕が漫画で描きたかったこととはまったく違いました》などと、原作者の意思があまりに尊重されなかった過去を明かしている。

さらに、映画の撮影現場を見学に行くと、主演俳優から雑な扱いを受けたとも暴露した。

《プロデューサーが主演俳優を紹介すると言うので挨拶に行きました。撮影前だったらしく、その俳優はピリピリしていました。プロデューサーが話しかけると「原作者? しゃべんなきゃダメ!?」と吐き捨てました。嫌なヤツだと思いました》

実名こそ出していなかったが、映画『海猿』の主演俳優は一貫して伊藤英明だったため、この発言は話題を集めた。いっぽう、伊藤も自身のInstagramを更新し、こうつづっている。

《記事を読みました。『海猿』は僕にとって一生の財産です。いまだにありがたいことに『海猿』が大好きでした、と声を掛けて下さる方、手紙を下さる方、インスタグラムにメッセージを下さる方が沢山いらっしゃいます。約20年前、現場に出向いて下さり佐藤先生に頂いた原画を今も大切にしています。撮影に携わった全員で過ごした時間も作品も自分の宝物です。》

佐藤氏からもらったとみられる原画も公開しており、イラスト右側には「伊藤英明さんへ ドラマおもしろかったです。カッコイイ大輔に期待しています」と書き込まれている。左側に「佐藤秀峰」とサインが描かれ、その下には「2005・夏」とも記載されていた。

だが、この投稿に対し、佐藤氏が再びnoteを更新した。《伊藤さんの大人な対応に、自分の未熟さを恥じ入るばかりです。》とつづったうえで、《ところで、イラストに書かれた日付を見ると2005年となっています。僕が撮影現場を訪れたのは2012年(もしくは2011年?)の一度きりです。2005年に伊藤さんが会ったという「佐藤先生」とは、一体誰だったのでしょうか。》と疑問を呈している。

双方の言い分が正しければ、いったい伊藤に原画を渡したのは誰だったのか。にわかに謎めいてきた事態をうけ、SNSでは、

《海猿の原作者の佐藤先生とは別の原案者がしゃしゃり出てきて、伊藤英明も原作者?原案者?と困惑していた線も出てきたぞ》

《現場には行かずに社交辞令的に書いたものを編集者に渡したんだろうね》

などの予想合戦が繰り広げられた。

「コミック版『海猿』は佐藤秀峰氏が作者で、原案・取材は小森陽一氏となっています。そして、2008年、伊藤英明さんは『シネマトゥデイ』のインタビューで、小森氏が撮影現場に来訪したことを明かしているのです。そのため、SNSでは、伊藤さんが佐藤氏と小森氏を勘違いしたのではないかと推理する人もいるようです」(芸能記者)

一方、そもそも伊藤が佐藤氏への “暴言” を謝罪していない点に、

《なんか伊藤英明好きなのに、イメージダウンだなぁ。自分が間違ってたこと認められないのがちょっと未熟。素直に謝ったらいいのに。》

《なんだろなぁ。ごまかした感じが徒となってるような気がしている。ここは素直に詫びを入れておけばいいのにと思う》

などのコメントも寄せられている。はたして真相は――。

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