「日本商業写真の祖」馬車道で下岡蓮杖の生誕祭 横浜発祥の文化継承願う

下岡蓮杖碑の前で行われた生誕祭=12日、横浜市中区

 「日本商業写真の祖」といわれ、横浜の地に日本人として初めて写真館を開業した下岡蓮杖(れんじょう)(1823~1914年)の生誕祭が12日、蓮杖(れんじょう)の顕彰碑が建つ横浜市中区の馬車道で開かれた。「横浜市写真師会」が主催し、横浜から始まった写真文化の継承と発展を願った。

 蓮杖は伊豆・下田生まれ。絵師を志していたが江戸で銀板写真を目にしたことをきっかけに、独学で写真技術を学び、1862(文久2)年、横浜・野毛に写真館を開業した。その後、弁天通や太田町にも出店し、横浜で写真文化を根付かせた。

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