これは筆者の友人から聞いた、小学校でのママ友トラブルです。非常識なママ友と、あるものを取り合っていたら、思わぬ助っ人が現れて……!?
他人のものなのに「今日は私が使う」って、どういう事?
私の娘が小学生低学年だった頃のお話です。
その日は授業参観日で、天気はあいにくの雨でした。
授業参観は何事もなく終わり、帰ろうとした時、傘置きに置いていた私のビニール傘がなくなっていることに気付きました。
(目立つところに間違い防止のシールを貼っているから、誰かが間違って持っていくはずはないんだけどな……)
ため息まじりに周囲を見回すと、娘のクラスメイトであるA子ちゃんのママ(以下、A子ママ)の手に、私の傘が握られているのが見えました。
きっと急いでいたとかで目印のシールが目に入らなかったのだろうと思い、A子ママに
「すみません、それ私の傘だと思うんですけど」と話しかけたところ、
鬼の形相で「ハァァ!? あなたの傘だっていう証拠は!?」と睨まれてしまいました。
(A子ママと話すのは初めてだけど、関わらない方がいいタイプかも……)
なんて内心思いながら、「私の傘、間違い防止のために、クマのシール貼ってあるんですよ」とシールを指差しながら説明しました。
するとA子ママは大声で「ビニール傘はみんなでシェアするものだから、今日は私が使うわ!!」と謎の主張をしてきたのです……!
日頃の行いがブーメランに!!
(めちゃくちゃすぎる。思った以上にヤバい人かも……)
これ以上関わりたくない一心で、私が傘をあきらめて帰ろうとした時です。
後ろから「ちょっと待って!」と呼び止める声が。
振り向くと、怒りの表情をあらわにしたママたち数人が、腕組みしながらこちらに向かってきました。
彼女たちはA子ママの前に立つと、
「A子ママ! この前うちに来た時、うちの子どものおもちゃを勝手に持って帰ったでしょ? 返してほしいんだけど」
「うちの観葉植物を持って帰ったのも気づいてるのよ! 大事にしたくなくて黙ってたけど……」
と、次々に訴え始めたのです。
私は知らなかったのですが、どうやらA子ママは盗み癖があることで有名だったようでした。
被害者たちに囲まれて「すぐに返却しろ!」と迫られ、口をパクパクさせるA子ママ。
そのままみんなでA子ママの自宅に移動して、盗んだものを返却(返せないものは弁償)させたそうです。
最後に
悪事をはたらいていると、いつか必ず自分の身に降りかかってくるもの。日頃の行いには気をつけましょう。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N