ドンチッチがマーベリックスの2人の新戦力を称賛「(彼らが馴染めば)僕らはずっと楽になる」<DUNKSHOOT>

現地時間2月8日(日本時間9日、日付は以下同)のトレード・デッドラインを前に、ダラス・マーベリックスはワシントン・ウィザーズからダニエル・ギャフォードを、シャーロット・ホーネッツからPJ・ワシントンを獲得した。

新たな戦力を迎えて最初の試合となった10日のオクラホマシティ・サンダー戦では、その新加入組が躍動。ワシントンは14得点に5リバウンド、ギャフォードも19得点に9リバウンドと暴れ回り、難敵を146-111で圧倒する原動力となった。

2人はルカ・ドンチッチのロブパスからアリウープダンクを叩き込んだだけでなく、ワシントンはドンチッチの右腕1本で繰り出した鋭いパスを受けてコーナースリー、さらにはドライブからフローターをヒット。ギャフォードはファーストブレイクでフィニッシュし、サンダーのインサイド陣を相手に球際の強さを見せつけてこぼれ球を得点に結びつけるなど、要所で活躍して会場を沸かせた。

201cm・104kgのワシントンは、オフェンスで多彩なプレーをこなすことが可能で、複数のポジションをカバーできるディフェンス力も兼備する25歳のフォワード。同じく25歳のギャフォードは208cm・106kgのビッグマンで、リバウンド争いやリム付近のフィニッシュ、ブロックショットにも定評があり、どちらもコートを駆け抜ける走力がある点も魅力だ。
そんな新加入選手たちについて、主砲ドンチッチはこう話す。

「2人ともすごくアスレティックだ。PJは1番(ポイントガード)から5番(センター)までガードできる……ギャフォードもね。あの2人は本当に運動能力が高い。ディフェンス面もそうだし、オフェンスでも明らかに大柄なチームになったんだ。

新しいチームに入ってみんなのことを理解し、ディフェンスのスキーム(仕組み)を習得するのは難しいけど、バスケットボールをプレーしていくだけ。一歩ずつ着実にやってくれればいい。(彼らが馴染んでいくことで)僕らはずっと楽になるだろうね」

現在30勝23敗(勝率56.6%)のマブズはウエスタン・カンファレンス8位。9位のロサンゼルス・レイカーズ(28勝26敗/勝率51.9%)が2.5ゲーム差で迫るが、31勝22敗(勝率58.5%)で5位につけるフェニックス・サンズとニューオリンズ・ペリカンズとは1.0ゲーム差と、プレーオフへのストレートインも狙える位置にいる。

着実に順位を上げていくためにも、12日のウィザーズ戦と14日のサンアントニオ・スパーズ戦では、リーグ下位に低迷中の相手を確実に下したいところ。白星を積み重ねてオールスターブレイクを迎え、終盤戦への準備期間としたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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