国民・玉木代表 立民との合流否定「人によって言っていることが違う」岡田氏発言で「ますます難しくなる」

国民民主党の玉木雄一郎代表(54)が12日、都内で行われた党大会後の会見で、記者団から立憲民主党の岡田克也幹事長(70)が国民民主党との合流に意欲を見せたことについて問われ「今、ともに政権を担うという政党とは考えていません。いわんや、合流をや…というわけです」と否定的な考えを示した。

玉木氏は、岡田氏の発言に「ああいう発言があると、ますます難しくなる。小さいとはいえ、覚悟を持って結党して頑張ってきた仲間とともに歩んできた公党ですから、我々の仲間の思いというものもある。そういったことにもう少し、理解と配慮をいただければ幸いです」と述べた。

政策が一致する政党とは協力すると強調した玉木氏は「政権をさらにその先に担うということになると、その中でも基本的な大切な政策…安全保障、エネルギー、憲法。こういったところについて、一致できる政党があれば連立を組んだり、政権をともにすることは可能」とした。

その上で「現在の立憲民主党がそれを満たしているかというと満たしていないし、人によって言っていることが違う。どういう外交、安全保障政策、原発についての考え方もわからない」と指摘した。

ガソリン税を軽減するトリガー条項の凍結解除をめぐり、立憲民主党の泉健太代表(49)から協議を提案されたことについては「そういった意向があるとうかがっておりますけれども、内容について、どういった形でやるかは決まっておりません。政策を進めていくためには、一致する政党とは協力していく方針。その方針に基づいて取り組んでいきたい」と、従来の主張を繰り返した。

泉氏が提唱するミッション型内閣について、玉木氏は「基本となる政策、やはり安全保障であるとか、エネルギー政策であるとか、憲法。こういったことにおける一致がないとバラバラになってしまう。これは民主党政権の時の反省から、やっぱり政権をともにするのであれば、基本的な政策の一致は必要」と話した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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