閉園が決まった「あわしまマリンパーク」は別れを惜しむファンで連日大盛況 静岡・沼津市

連日の大盛況で閉園が25日に延期となった静岡県沼津市の「あわしまマリンパーク」。3連休最終日の12日も別れを惜しむ観光客で朝から長蛇の列ができました。

白鳥衛記者:
「3連休最終日のあわしまマリンパーク。きょうは閉園予定日だったということもあり、開園までは2時間ほどありますが、すでに200人から300人ほどの長蛇の列ができている。」

2月で閉園することを発表している沼津市の「あわしまマリンパーク」。

3連休最終日の12日朝は開園前から長蛇の列ができていました。

神奈川から 20代:
「5時くらいから並んでいる。本当はもうちょっと後に来ようと思っていたが、なくなるっていうのを聞いて、すごく残念。ここがなくなっちゃうと、結構寂しくなってしまう。」

埼玉から 30代:
「閉園のニュースを受けて、先月末に来たが、もう一回と思って。最初はラブライブ(アニメ)の影響で来たが、初めて来た時に海がすごいきれいで、景色もきれいで。(閉園は)寂しいなって気持ちが大きくて、なくならないでほしいと今も思っている。」

オープンは40年前

沼津市民はもちろん、多くの県民から親しまれてきた「あわしまマリンパーク」。

オープンは、今から40年前の1984年でした。

「あわしまマリンパーク」が脚光を浴びたのは、2016年のこと。

人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」に園内の施設がモデルとして登場したことで、多くのファンが“聖地巡礼”のために訪れました。

その効果もあって、当時、来場者は倍以上に─

しかしその後、新型コロナの感染拡大によって客足は減少。

園は施設の老朽化やエサ代や燃料費の高騰を受け、1月22日、営業をきょうまでとすることを発表したのです。

閉園までの時間はわずか3週間。すると…。

閉園まで2週間

能地優アナウンサー 10日:
「3連休の初日、たくさんのお客さんが列を作っているのがわかる。これからあわしまマリンパークへ向かう船に乗り込んでいくということです。」

別れを惜しむファンで園は連日大盛況に。

こうした予想以上の観光客の来園もあって先週金曜、公式SNSで閉園は今月25日まで延期すると改めて発表されました。

大人気のイルカショー。

このショーを見られる機会も残りわずか、観客も大きな拍手を送ります。

園内では思い思いに、水族館を楽しむ人々の姿が見られました。

埼玉から:
「(閉園のニュースは)びっくりした。また来たいなと思っていたので、ちょっと寂しい。6~7年前にこの子が赤ん坊の時に一回来ている。また来たいと思っていたが、閉園と聞いてこれは行かなきゃいけないと思って。これが6年半前の夏に来た時。触れ合える距離がすごく近くて、よかったので。」

またきょうで4日連続の来園というの方も─

Q.閉園延期になったが?

沼津市民:
「とりあえず10日以上延びたので(来園する)機会は増えたのかなと。この状態がずっと続けばここも続いていけると思うので、お時間ある方は皆さんいらっしゃってください。」

あわしまマリンパークでは再開に向けて、オーナー企業を引き続き探しているということです。

閉園まで残り2週間。

まだまだ多くのお客さんが訪れそうです。

© 静岡朝日テレビ