「大型船に衝突した」漁船から通報 大破・浸水し航行不能に 11管が救助 沖縄・国頭村辺戸岬の沖70キロ

事故で前方部分が大破した「第3登喜丸」(中城海上保安部提供)

 12日午前1時10分ごろ、沖縄県国頭村辺戸岬の沖合約70キロの排他的経済水域(EEZ)内で、漁船「第3登喜丸」(4.6トン)の船長の40代男性から「大型船に衝突した。船首が損壊している」と118番通報があった。中城海上保安部によると、漁船は船体の前方部分が大破して浸水するなどし、航行できなくなった。乗組員は船長以外おらず、けがはない。漁船と衝突した船は特定できていないが、4万トン超えのパナマ船籍のコンテナ船「BANGKOK BRIDGE」が当時付近を航行していたことから、11管区海上保安本部が事故調査の協力を同船に要請している。

 11管によると、「第3登喜丸」の船長はソデイカ漁を終え、船を漂泊させて仮眠を取っていたという。衝突音を聞いて通報し、約5時間後に、11管の巡視艇が船長を救助した。

 事故当時、漁船の付近では「BANGKOK BRIDGE」しか航行していなかったという。この船はシンガポールに向かっている。11管が慎重に調べている。

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