日本代表からも!アジアカップで「一気に評価を高めた5名」

2月10日に幕を閉じたアジアカップ2023。開催国であるカタールが2連覇を果たした一方で、強豪と目された日本、韓国、オーストラリア、サウジアラビアが次々と姿を消す異例の大会になった。

今回はそのアジアカップで「一気に評価を高めた選手」を5名選んでみた。

毎熊晟矢

代表:日本

クラブ:セレッソ大阪

大会全体を通して芳しくない内容と成績に終わった日本代表であるが、その中で評価を高めた選手がいるとすれば毎熊晟矢だろう。菅原由勢の不調もあって右サイドバックのポジションを確保し、効果的な攻撃参加を何度も見せた。

さらにバーレーン戦では強烈なミドルシュートから堂安律の先制ゴールを導き、結果にも繋げた。日本代表チームの中でも数少ないJリーグ組でもあり、今月開幕するセレッソ大阪の試合でも大きな注目を集めそうだ。

アクラム・アフィーフ

代表:カタール

クラブ:アル・サッド

結果的に優勝の立役者となったカタールの最強ドリブラー。決勝戦ではなんと3回のペナルティキックを蹴ってハットトリックという、映画でもやり過ぎといえるような劇的なプレーを見せた。

ユース時代からヨーロッパへ進出してプレーした「逆輸入カタールリーガー」は、アル・サッドでチャビ・エルナンデスとともにパートナーシップを形成し、監督と選手としてもプレーした経験を持っている。

ムサ・アル・ターマリ

代表:ヨルダン

クラブ:モンペリエ

今大会のライジングスターとして筆頭となるであろうアル・ターマリ。ヨルダン唯一のヨーロッパ組である彼は、カウンターサッカーの根幹としてフル回転。ボールを持てばその圧倒的なドリブル突破で数多くのディフェンダーを振り回した。

大会前には日本代表に1-6と大敗したチームがアジアカップ準優勝という成績を収めることができたのは、彼が最後まで好調を保つことができたから。それほどまでに影響力は大きかった。

アイメン・フセイン

代表:イラク

クラブ:アル・クーワー・アル・ジャウィヤー

今回のアジアカップで「最も見出しを飾った選手」であったかもしれない。グループステージ3試合で5ゴールを決めてイラクを決勝トーナメントに導き、敗れたヨルダン戦でも一時は逆転に持ち込むシュートを叩き込んだ。

ただ、その得点の直後に相手のゴールパフォーマンスを揶揄するようなセレブレーションを行ったことでレッドカードを受けて退場してしまった。イラク代表でプレーしてから8年目で大ブレイクを果たしたが、その一方で

アマドニ・カモロフ

代表:タジキスタン

クラブ:イスティクロル

日本代表、アジアカップで評価を上げた5名の選手

歴史上初のベスト8進出を成し遂げ、大きな話題になったタジキスタン。中盤の司令塔ウマルバエフ、左サイドのドリブラーであるエフソン・パンジシャンベ、イランの名門ペルセポリスでプレーするハノノフなどヒーローは多いが、彼らはもう実績がある選手たちだ。そこで右サイドのアタッカーとして重要な役割を担ったカモロフを選んだ。

大会中に21歳の誕生日を迎えた若きカモロフがタジキスタン代表に初選出されたのは昨年のこと。ワールドカップ予選でいきなりMVPを獲得する活躍を見せ、アジアカップでも中国戦とカタール戦で実力を見せたが、暴力行為のためにレッドカードを受けて出場停止となり、結局その2試合だけで大会を終えてしまうことに…。瞬間最大風速だけで終わったが、だからこそ彼のインパクトは大きかった。

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