教皇、母国大統領と会談 抱擁交わし和解演出

11日、バチカンのサンピエトロ大聖堂で、抱擁を交わすアルゼンチンのミレイ大統領(右)とローマ教皇フランシスコ(バチカンメディア提供・AP=共同)

 【ローマ共同】ローマ教皇フランシスコは12日、母国アルゼンチンのミレイ大統領とバチカンで会談した。過激な言動で知られるミレイ氏は教皇を「愚か者」と批判し物議を醸したこともある。昨年12月の就任後は関係改善を図っており、11日にはバチカンで開かれた式典で抱擁を交わし、和解を演出したようだ。

 教皇庁などによると、会談は約1時間で「異例の長さ」(AP通信)だった。2人がにこやかに話す様子を収めた写真も公開された。長引くアルゼンチンの経済危機について意見交換した。

 教皇は2013年、中南米から初めて選出された後、母国に戻っていない。

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