視界一面の霧氷、氷雪観光が農村振興を後押し 中国黒竜江省

視界一面の霧氷、氷雪観光が農村振興を後押し 中国黒竜江省

 【新華社ハルビン2月12日】中国黒竜江省黒河市遜克県の平台村を流れる庫爾浜河は、氷点下20~30度の低温下で川面から立ち昇った水蒸気が岸辺の木の枝に付着し、10キロ以上にわたる霧氷の景観を生み出している。

 川の水は庫爾浜水力発電所が発電に利用しており、冬でも凍結しない。多くの観光客は午前6時に大平台霧氷風景区へ向かい、日の出と霧氷を堪能する。

 視界一面に霧氷がきらめく幻想的な風景は村に収入をもたらしている。氷雪観光によって1戸当たりの平均年収が1万元(1元=21円)以上増加し、農村振興に弾みをつけた。

 同県は累計3700万元以上を投じて大平台霧氷風景区のインフラを強化。観光客向けのサービスを改善し、ビジターセンターや展望台なども設けて年間約14万人の観光客を受け入れている。(記者/謝剣飛、金地)

© 新華社